プレステ6の発売は2028年?『CoD』を失ってXboxに完敗する可能性も…

プレステ6の発売は2028年?『CoD』を失ってXboxに完敗する可能性も…

プレステ6の発売は2028年?『CoD』を失ってXboxに完敗する可能性も… (C)PIXTA

PlayStation5が発売されてから約2年が経過したが、はやくも次世代機のPlayStation6をめぐって、さまざまなウワサが飛び交っている。一説によると、その発売は2027年以降になるとのこと。さらに、人気シリーズ『Call of Duty』(CoD)を失う可能性も囁かれているようだ。

「PS6」の発売時期をめぐる騒動

ウワサの出処は、現在『マイクロソフト』が進めている大手ゲーム会社『アクティビジョン・ブリザード』の買収をめぐる「ソニー」の機密文書。イギリスの競争・市場庁が行っている審査の過程で、「ソニー」がこの買収に反対する理由を記した文書が一般公開されたのだ。

その中で、「PS6」のリリース時期について触れていた箇所は空白になっていたが、とある推測が成り立つ余地がある。

まず一方に存在するのが、「マイクロソフト」が「アクティビジョン・ブリザード」のゲームを2027年までプレイステーションで提供すると申し出た…といった記述。そして他方では、「ソニー」が次世代プレイステーションを発売する頃には、「CoD」シリーズへのアクセスを失っているという記述があるのだ。

「CoD」シリーズといえば、「アクティビジョン・ブリザード」の代表的なタイトル。すなわちその契約期間が切れる2027年よりも後に、次世代プレイステーションが発売される見通しということになる。

海外のゲーム業界アナリスト・Piers Harding-Rolls氏も、ツイッター上でこの文書に触れ、「PlayStation 6 in 2028?」と発売時期を予測していた。

「PS6」は「Xbox」に敗北してしまうのか?

その一方で争点となっているのが、「マイクロソフト」による「アクティビジョン・ブリザード」買収の成立可能性。以前から「ソニー」は反発の姿勢を示しており、「マイクロソフト」が買収成立後にも「CoD」の販売権をプレイステーションに提供すると申し出ても、それを拒絶していた。

「マイクロソフト」が提案した契約年数は2027年までとのことなので、それ以降に発売される次世代プレイステーションは、「CoD」シリーズなしでXboxと戦わなければならないことになる。

「CoD」シリーズは2009年以降、毎年新作を発売しているにもかかわらず、全てのタイトルが全世界で数千万本を売り上げているというキラーコンテンツ。とくに今年10月にリリースされた『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェアII』は、発売からたった10日で売り上げが10億ドルを突破し、シリーズ史上最速の売れ行きを記録していた。

一部ではマンネリ化を指摘する声もあがっていた「CoD」だが、未だ絶大な人気を博しているようだ。

そんな人気シリーズを失えば、ゲーマーたちがプレイステーションからXboxに流れていく可能性も十分ある。だからこそ「ソニー」は、「マイクロソフト」が「アクティビジョン・ブリザード」を買収することを強硬に反対しているのだろう。

ゲーム業界において、ライトユーザーの市場はニンテンドースイッチがほとんど独占的に支配している。それに対して、ヘビーユーザーはプレイステーションとXboxで奪い合いになっているのが実情だ。

今後、プレイステーションが生き残る道は残されているのだろうか。

文=「まいじつエンタ」編集部

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