Colabo問題がなろう漫画『チート付与魔術師』に飛び火!?“神対応”の裏で盛り上がる陰謀論

Colabo問題がなろう漫画『チート付与魔術師』に飛び火!?“神対応”の裏で盛り上がる陰謀論

Colabo問題がなろう漫画『チート付与魔術師』に飛び火!?“神対応”の裏で盛り上がる陰謀論 (C)PIXTA

ついに国会にまで波及することとなった、一般社団法人『Colabo』の不正会計疑惑。ネット上ではいまだに激論が交わされているが、その余波が『マガポケ』で連載されている人気なろう漫画にまで飛び火してしまったらしい。

タイムリーな話題でセリフ改変へ

話題を呼んだのは、『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに「強化ポイント」を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~』という作品のコミカライズ版。

原作は「小説家になろう」で連載されている人気小説で、いわゆる「追放もの」ジャンルの物語。しかしコミカライズにあたって、シュールなセリフ回しが盛り込まれており、SNSで大ブレイクしている。

そんな同作と“Colabo問題”の接点が生まれたのは、第15話の会話シーンだ。ミラベルの母親が主人公たちに対して、「社会的弱者を食い物にして儲けてるだけの悪質NPO」のようだと悪口をまくし立てる場面があった。

公開タイミング的に、これを「Colabo」の揶揄として受け止める読者が相次いでしまった模様。そしてその後、悪質NPOのくだりは「陰口は間抜け専用の無料アヘン」といった内容へと改変されることとなった。

セリフ改変に陰謀を見出す人々

なお第15話の末尾では、漫画版を担当している業務用餅がセリフ改変の理由について説明を行っていた。

そもそも彼は普段の生活でSNSのトレンドやニュースを見ることがまったくないらしく、疑われた内容についても《私はそのような意図では描いていません》ときっぱり否定している。

そして今回セリフ修正を行った理由については、《時事ネタや作者の主張に見える以上読みにくいだけ》と考えた結果らしい。

どう見ても十分納得できる修正理由だが、なぜかネット上では「本当はColabo問題を揶揄するセリフだった」と勝手に確信する人も。しかも何かの“圧力”によってセリフが修正された…というストーリーが出来上がっているようで、《圧力をかけられた結果切れ味が鋭くなったな…》《誰か圧力掛けたな》といった声も上がっていた。

その一方で、どれだけ作者が真摯に説明しても聞く耳をもたない“陰謀論者”に対して、《変な思想の神輿に使われて大変だな…》《そうまでしてコラボを叩きたいのか》と呆れてしまう読者もいるようだ。

作者にとってはとんだ災難だが、これ以上関係ないところで迷惑をこうむる人が出ないことを祈りたい。

文=「まいじつエンタ」編集部

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