『PS3』には名作が存在しない…?“史上一番地味”だった家庭用ゲーム機の思い出

『PS3』には名作が存在しない…?“史上一番地味”だった家庭用ゲーム機の思い出

『PS3』には名作が存在しない…?“史上一番地味”だった家庭用ゲーム機の思い出 (C)PIXTA

どんなゲームハードにも、名作と呼ばれるソフトが少なからず存在するもの。しかし『PlayStation 3』(以下、PS3)にかぎっては、ソフトのラインナップが“あまりにも弱すぎる”として、ゲームファンたちの同情を買っている。

「PS3」の代表的なゲームは…?

「PS3」は、『PlayStation 2』(PS2)の次世代機として2006年に登場した家庭用ゲーム機だ。

2017年に生産終了を迎えたが、累計販売台数は8,740万台。任天堂でいうとニンテンドー3DSの販売台数が7,594万台なので、それなりに普及したハードと言えるだろう。

ところがそんな「PS3」のラインナップについて、ネット上では《PS3はろくなソフトがなくて逆にアツい》《PS4と比べると、PS3のラインナップは極端に弱い》《確かに名作ソフトってあんまないよな。正直1番パッケージにワクワクしないのがPS3》《PS3は途中から洋ゲーローカライズばかりになった印象》と散々な言われようだ。

一応、後世に名前が残っているゲームがないわけではなく、ソウルシリーズの原点である『Demon’s Souls』(デモンズソウル)や、オープンワールドの傑作『グランド・セフト・オートV』、実写ドラマも大好評の『The Last of Us』などが存在した。

だが、いずれも後継機である「PS5」で移植やリメイクが行われており、続編も「PS3」では出ていない。そのため、“PS3のソフト”としての印象が薄いようだ。

また、「PS3」で一番売れたソフトは『ファイナルファンタジーXIII』だと言われているが、「FF」シリーズでも賛否両論の出来だったため、残念ながら名作の風格は漂っていない。

ゲームマニアなら分かる「PS3」の名作

では、同ハードならではの名作として挙げるべきはどんなソフトだろうか。ここでは作品としての評価が高く、「PS3」がメインで遊ばれたゲーム…という条件で考えてみよう。

そうなるとまず思い浮かぶのは、フロム・ソフトウェアの『アーマード・コアV』。2012年に「PS3」と『Xbox 360』で発売されたロボットアクションゲームであり、とくに「PS3」での売り上げが高かった。

また、小島プロダクションが手掛けた『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』も忘れられない。全世界累計で600万本以上の売り上げを記録しており、『日本ゲーム大賞2009』を獲得するほどに高く評価されたが、「PS3」以外のハードでは発売されていない。

そのほか、『SIREN』シリーズの第3作目にあたる『SIREN:New Translation』もまた、「PS3」ユーザーのためのゲームとして印象深い。

記憶に残るタイトルは少なかったかもしれないが、だからこそ数少ない名作が輝くというもの。コアゲーマーの間だけでも、「PS3」の思い出を語り継いでいってほしい。

文=「まいじつエンタ」編集部

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