声優業界“最大手”が終わる!?『アイムエンタープライズ』の移籍ラッシュが止まらない

声優業界“最大手”が終わる!?『アイムエンタープライズ』の移籍ラッシュが止まらない

声優業界“最大手”が終わる!?『アイムエンタープライズ』の移籍ラッシュが止まらない (C)PIXTA

業界トップの知名度を誇る大手声優事務所『アイムエンタープライズ』に異変が起きている。

ここ最近、主力声優たちの移籍ラッシュとでも呼ぶべき現象が起きているのだ。一体その背景には、どんな事情があるのだろうか。

相次ぐ主力声優の流出

「アイムエンタープライズ」といえば、下野紘や釘宮理恵をはじめとしたベテランから、本渡楓や長縄まりあといった今をときめく若手が在籍する声優事務所だ。

ほかにも植田佳奈や内田真礼、斎藤千和や早見沙織など、アニメファンなら誰もが知る人材が揃っており、「声優事務所といえばアイム」と言われることもある。

しかし、主力声優が次々と移籍する異変が起きていた。2022年2月には、業界トップの一角である佐倉綾音が『青二プロダクション』へと移籍。また、12月31日には音楽アーティストとしても活躍する内田雄馬の移籍が発表された。

さらに、今年1月20日には『けいおん!』の秋山澪役で一時代を築いた日笠陽子がフリーランスへと転向している。

相次ぐ主力声優の流出に、《アイムからフリーなったり移籍したり多くない?》《めっちゃ憶測だけどもなんかあったんかなと思ってしまう》《アイムさんなんかやらかしてるんすか?って疑いたくなるな》と不穏な空気を感じ取るファンが続出しているようだ。

“ゴリ押し”できなくなったら用済み?

声優としても順風満帆だった3人だが、なぜ移籍を決断したのか。その理由について、「アイムエンタープライズ」の“ゴリ押し”体質と結びつけて考える人も少なくない。

アニメ業界では、必ずしも配役がオーディションで決まるわけではない。

時には大手事務所の意向が反映されることもあり、「アイムエンタープライズ」はとくにその傾向が露骨だと言われている。

最近話題になった作品でいえば、2020年放送のTVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(TOKYO MXほか)で“ゴリ押し”疑惑が浮上。

内田真礼や早見沙織、松岡禎丞や鈴木達央といった「アイムエンタープライズ」の所属声優が勢ぞろいしていたため、《はめふらアイム多いな》《確かに、はめふら脅威のアイム率》《ゴリ押しすぎやろアイム》と騒がれていた。

それ自体は業界の慣習であり、外野がとやかく言うことでもないが、問題は事務所のプッシュを受ける声優が“切り替わっていく”ことにある。

当然、売り出し中の若手声優がプッシュの対象になるため、ある時期からは活躍の機会が減ってしまうリスクがあるのだ。

一時期よりも見かける機会が減った声優としては、たとえば植田佳奈や洲崎綾などの名前が挙がることが多い。

最近移籍していった声優たちは、そうした環境に対して、何か思うところがあったのかもしれない…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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