『呪術廻戦』204話ぶりに“呪胎戴天”再始動…本当の死亡確定は伏黒恵だった?

『呪術廻戦』204話ぶりに“呪胎戴天”再始動…本当の死亡確定は伏黒恵だった?

『呪術廻戦』21巻(芥見下々/集英社)

『呪術廻戦』のトラウマエピソードとして、ファンたちに強烈な印象を与えたことで知られている「呪胎戴天編」。どうやらその悲劇はまだ片付いていなかったようで、2月13日発売の『週刊少年ジャンプ』11号に掲載された最新話で、“再始動”したことが明かされた。

※『呪術廻戦』最新話の内容に触れています

かつて虎杖悠仁と結んだ契約を逆手にとり、伏黒恵の体を奪うことに成功した両面宿儺。続く第213話では『呪胎戴天 -伍-』と題して、さらなる衝撃展開へと移行しつつある。

どうやら宿儺は、以前から伏黒の潜在能力の高さと“耐性”に目をつけており、その体を乗っ取る機会を窺っていたという。そこで姉・津美紀が豹変し、伏黒の心が折れた瞬間を見計らい、ついに計画を実行に移したようだ。

こうして伏黒は宿儺の“器”となり、その恐ろしい本領を発揮。唯一対抗できる能力をもった来栖華も、まんまと罠にハメられてしまう──。

宿儺の行動によって意外な展開に突入しているが、何より気になるのはサブタイトルの「呪胎戴天」。この章は物語の序盤、第6話~第9話にかけて描かれていたもので、とっくの昔に終了したものと思われていた。しかし長い時を経て、その“続き”が描かれることに…。

実に204話ぶりとなる悲劇の再来に、読者の間でも《約5年の時を経て呪胎戴天編が再始動とか予想できるか》《我々はいつから呪胎戴天編が肆で終わったと錯覚していたんだ…》《呪胎戴天は宿儺が伏黒に目を付けて終わるのではなく、乗っ取るところまで続いてたんか》と衝撃が走っている。

伏黒が生き残る可能性は…

ふたたび動き出した「呪胎戴天編」において、読者たちは新たな死者が生まれることに不安を抱いている。というのも、以前ハッキリと死亡フラグが描かれたことがあったからだ。

そもそも「呪胎戴天編」は、西東京市「英集少年院」にて発生した事件を描いたもの。この章が始まる直前には、緊急事態のため高専1年生が3名派遣され、「内1名」が死亡した…という情報があらかじめ示されていた。

本編を読んだ人なら分かる通り、この死者に該当するのは虎杖で、あえなく犠牲になるところが描かれている。その後、復活を遂げることとなったが、「内1名 死亡」の布石は回収したものと思われていた。

しかしここにきて「呪胎戴天編」が再始動したことで、「内1名」が別の人物を指すという説が浮上している。とくに濃厚なのは、宿儺に乗っ取られてしまった伏黒の死亡説だ。

ただ、2018年12月に開催された『ジャンプフェスタ2019』では、作者の芥見下々が奇妙な発言を漏らしていた。虎杖・伏黒・釘崎・五条のうち、「1人だけ死ぬか、1人以外全員死ぬか」のどちらかが待っていると告げていたのだ。

「1人だけ」ルートであれば、やはり伏黒の命が危ない気もする。だが、もし「1人以外全員」が犠牲になる世界線だとすると、さらなる地獄が待っているのかもしれない…。

文=野木
写真=まいじつエンタ