スクエニの二の舞? セガによる真のRPG『シン・クロニクル』“命乞い”叶わずサービス終了

スクエニの二の舞? セガによる真のRPG『シン・クロニクル』“命乞い”叶わずサービス終了

スクエニの二の舞? セガによる真のRPG『シン・クロニクル』“命乞い”叶わずサービス終了 (C)PIXTA

セガが手掛けるスマートフォン向けRPG『シン・クロニクル』が、5月31日でサービス終了を迎えることが明らかとなった。

リリースからわずか1年2カ月という短さで終わってしまう同作に対して、ユーザーからは「真のRPGとは何だったのか…」といった声が寄せられている。

「真のRPG」だったはずがスピードサ終

「シン・クロニクル」は、今年でサービス開始10年目を迎えるスマートフォン向けアプリ『チェインクロニクル』の後継作として制作された。

滅びが約束された世界・ヘルドラを舞台として、魔物と戦う「境界騎士団」の活躍を描いたストーリーだ。

また“一度きりの物語”という触れ込みで、プレイヤーが取り返しのつかない運命の決断を迫られるのが同作ならではのシステム。

リリース前に公開されたティザートレーラーでも、そうした尖ったゲーム性を押し出しており、「取り戻そう、真のロールプレイングゲームを、スマートフォンで」「あなたはきっと真のRPGを知る」といったキャッチフレーズが謳われていた。

大言壮語ともとれる強気な姿勢だったが、いざリリースされるとセールスランキングは振るわず、苦戦を強いられてしまう。

そして3月14日、ついにサービス終了の告知が発表されることとなった。

ただ、公式サイトで掲載された「シン・クロニクル開発レターvol.7」によると、今後もイベントストーリーの追加や、メインストーリーの最終章となる第6章の配信などが行われていくとのこと。

またサービス終了後には、ストーリー閲覧など、回想コンテンツを利用できる機能限定版の配信が予定されているという。

スクエニに続きソシャゲ事業で迷走…

「シン・クロニクル」のメインストーリーはまだまだ決着しておらず、おそらくは駆け足の“打ち切りエンド”となる可能性が高い。

そのためユーザーたちも《結構好きだったのにショック》《覚悟はしていたけど、やっぱり寂しい》《ストーリー最後まで読みたかったからSwitchとかで出してくれないかなぁ》とサービス終了を惜しんでいるようだ。

他方で「真のRPG」という謳い文句がハードルを上げすぎたという見方もあり、《真のRPGもう終わるのかよ》《1年でサ終とか、真のRPGなんて名乗った割にはお粗末な終わり方》《すごい事言ってたのに中身はただのスマホガチャ》などと口にする人々も目立っている。

なお、「シン・クロニクル」は開発スタッフのモチベーションが十分高いゲームだった。

サービス開始時からユーザーのさまざまな要望に応えようとしており、昨年4月には「『シン・クロニクル』開発レター」が1カ月に3度も更新されたほどだ。

しかし数字が伴っていなかったため、そうした誠実な対応がネット上で「命乞いレター」とネタにされてしまっていた。

ところで、セガと同じように最近ソシャゲ事業が迷走しているゲーム会社として、スクウェア・エニックスを思い出す人も多いようだ。

たとえば同社のソシャゲでは、5月15日をもって『聖剣伝説 ECHOES of MANA』がわずか1年でサービス終了を迎える予定。また『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 -魂の絆-』も、およそ1年半でサービス終了することが発表されていた。

ビッグタイトルでも容赦なく短期間でサービス終了が訪れるため、ゲーマーの間では《スクエニのソシャゲに手を出すの怖い》といった声も多い。

セガのソシャゲも同じような扱いを受けるようになってしまうのだろうか…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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Benzoix / PIXTA