WBC侍ジャパンはナゼ“国民栄誉賞”松井秀喜氏をガン無視したのか…

(C)Debby Wong / Shutterstock 

元読売巨人軍、MLBでも活躍した国民栄誉賞受賞者、松井秀喜氏が、解説者の仕事で〝お呼びなし〟状態であることが分かった。

3月22日、侍ジャパン全勝優勝という大盛況で終幕したWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の地上波での出番も最後までゼロ。去る2月26日配信の本サイト記事【松井秀喜氏〝国内評論家〟売り込み暗雲!? 過去のWBC軽視が影響か…】で既報した通りとなった格好だ。

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「日本の球界には非協力で、何かというとMLBの名門であるニューヨーク・ヤンキースの話になる。選手であった晩年、戦力外でヤンキースを放出されたのに、引退後もヤンキースに固執し、ルーキーリーグ(新人)のアドバイザーとかいう末端職に就いたのです。今も継続なのか辞めたのか、それすらも分かりません」(野球ライター)

松井氏は昨年、東京ヤクルトの〝村神様〟こと村上宗隆の三冠王がかかるフジテレビ系の試合中継に数試合出たが、結局、WBCでは解説者の出番はなかった。

「松井氏はWBCの第1回大会(2006年)を拒否。ケガをしたものの、可能性があった第2回(09年)も拒否した。当時は、いろいろ事情があるのでは? と思われて問題視されていませんでした」(同・ライター)

松井氏は12年に現役引退。以後、日本の解説者にも球団のコーチに就くこともなかった。

古巣の巨人にはまるで興味ナシ!?

「アメリカでちょっと指導者のようなことをやったものの〝臨時〟の域を出ませんでした。その後、巨人のコーチを志望しましたが、『巨人が原さん(原辰徳監督)のうちなら無理でしょう』と、スポーツ紙記者に語ったことがあります。巨人で仲が良かった『由伸(高橋由伸元監督)なら使ってもらえるかな』とも語っていました。巨人との関係が良くないことをほのめかしているようなものです」(同)

松井氏は、常に〝ヤンキース命〟のような感じのことを吹聴。巨人に対しては、あまり興味のないことを示してきた。

「向こうでヤンキースの指導者を望んだがダメで、巨人コーチに鞍替え。それも無理で日本国内での解説者を望んだが、引きはなしの状態です」(テレビ関係者)

WBC解説には、TBSで異例なことに原監督までが出演。今も独立リーグで野球を続ける〝ムネリン〟こと川崎宗則、元日本ハムファイターズの杉谷拳士氏を急遽リポーターに起用する局まで出る始末。各社総動員だった。

「松井氏はフジテレビに売り込んだという話でしたが、フジはWBCの中継局ではないのでダメだったみたいです」(同・関係者)

松井氏が国民栄誉賞を受賞して今年でちょうど10年。その理由には【野球界に世界的な功績と新たな足跡を残し、社会に大きな感動と喜び、青少年に明るい夢と希望を与えた功】とある。WBC解説に最もふさわしい人物だったのに…。

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