『ダイの大冒険』クソゲー臭がプンプン! ごたごた連続でプロデューサー交代も

『ダイの大冒険』発売延期にプロデューサー交代…グダグダすぎるゲーム化に不満殺到

『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 新装彩録版』25巻(漫画:稲田浩司、原作:三条陸、監修:堀井雄二/集英社)

『週刊少年ジャンプ』の大ヒット漫画を原作としたゲーム『インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の発売時期が、ようやく発表された。しかし発売延期やプロデューサーの交代など、さまざまなトラブルが相次いでいることから、原作ファンたちは怒りを抑えきれない様子だ。

アニメ化で「ダイ大」ブームを生むはずが…

同ゲームは、累計発行部数5,000万部を超える人気漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』を原作としたアクションRPG。アニメのストーリーを追体験できる「ストーリーモード」と、オリジナルダンジョンを攻略する「記憶の神殿」の2つが主な遊び方になるという。

先日、『ドラゴンクエスト』シリーズの宣伝用ツイッターアカウントは、そんな同ゲームの発売時期が「2023年秋」になると告知を行った。

しかしネットの一部は大荒れしており、《完全に発売する時期を逃したよね》《てっきりもう発売されないのかと思ってました》《さすがにちょっと遅いかもな》《今さら…? 売れるのか心配になる》《この期に及んでまだ秋なんてぼかし方…スクエニさぁ》とツッコミの声が巻き起こっている。

というのも、同ゲームは当初2021年にリリースされる予定だったが、クオリティアップのため延期されることに。一時期は「発売日未定」となっていたが、ようやく発売の目途が立ったという流れだ。

TVアニメ版「ダイの大冒険」の放送時期は2020年10月~2022年10月だったので、ゲーム版はそのスケジュールに合わせる目論見だったと思われる。まさかアニメ終了から1年遅れで発売されることになるとは、誰も予想していなかっただろう。

スクエニの犠牲になった名作「ダイの大冒険」

しかも問題は発売時期だけでなく、ゲームの内容にもある。ストーリーモードは「鬼岩城の戦い」までが収録されているのだが、これは原作の中盤で描かれたエピソード。アニメ版では全100話のうち、第40話辺りで放送された話だ。

散々発売を待たせたにもかかわらず、中途半端な部分までしか遊べない作りに、ファンからは《ストーリーモードが鬼岩城までの戦いまでってなってて、買う気がなくなった》《発売日遅いくせにストーリーも最後までやらないってこれどの層狙ってんだよ》《鬼岩城までって買わせる気なしやん 待たせるなら最後までやれよ》と不満の声が殺到している。

なお、同ゲームのプロデューサーは市村龍太郎氏が担当していたのだが、発売を前に3月31日をもってスクウェア・エニックスを退職済みだ。《ほぼ完成まで出来ていたのを見届けてあります》とのことだが、社内のゴタゴタを感じざるを得ない。

また、スクウェア・エニックスは2021年9月からスマートフォンゲーム『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 -魂の絆-』も展開していたが、結果は大コケ。リリースから約1年半しかもたず、4月27日にサービス終了を迎えることが決定している。

クオリティの高いアニメ化によって「ダイの大冒険」が盛り上がったことを思うと、なんとも残念な顛末だ。

ただ、関係者のインタビューによると、実はアニメ化の企画自体が“ゲーム化ありき”で始まったものだという。原作ファンはむしろスクウェア・エニックスに感謝すべきなのかもしれない。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ