『呪術廻戦』アニメと本編で五条悟のゴリ押し開幕!『ヒロアカ』の悲劇を避けられるか…

『呪術廻戦』アニメと本編で五条悟のゴリ押し開幕!『ヒロアカ』の悲劇を避けられるか…

『呪術廻戦』22巻(芥見下々/集英社)

『呪術廻戦』を代表する人気キャラクターとして、いまだに強烈な存在感を放っている五条悟。現在、本編とアニメ版の両方で五条にスポットが当たっており、ふたたび社会現象級のブームを巻き起こしそうな予感が漂っている。

※『呪術廻戦』最新話の内容に触れています

まず本編では、渋谷事変から呪物「獄門疆 表」に封印されていた五条が解放され、約3年3カ月ぶりに再登場。

さらに5月22日発売の『週刊少年ジャンプ』25号に掲載された第223話『人外魔境新宿決戦(1)』では、“呪いの王” 宿儺との最強対決が幕を開けた。

五条は楽巌寺嘉伸、伊地知潔高、庵歌姫のサポートを受け、先手を打ってフルパワーの術式を披露。あの宿儺をチャレンジャー扱いしてみせ、最強術師としての余裕を見せ付けている。

本編ではここに至るまで、羂索が仕掛けた「死滅回游」をめぐる物語が描かれていた。しかしルールがあまりに複雑だったことから、ライトな読者たちがのきなみ振り落とされたという説も。

一転して分かりやすい“最強vs最強”の直接対決に、ネット上では《死滅回遊編は惰性で読んでたけど五条vs宿儺は面白すぎる》《死滅回遊が終わって五条無双編が始まってから、息吹き返してるわ》《五条悟が復活したら呪術めっちゃ面白くなって草》と喜ぶ声があふれている。

五条ブームにちらつく“逆張り”の罠

さらに7月6日には、五条が主役となるアニメの第2期「懐玉・玉折編」の放送がスタートする予定だ。すでに五条ブームが過熱しつつあり、5月21日に公開されたPV第2弾はツイッター上で27.7万いいね、約3,000万回の表示回数を叩き出している。

もともとこれまでの「呪術廻戦」ブームも、五条が牽引していたようなものだった。原作とアニメの相乗効果で、「オワコン化」の不名誉を避けられそうだ。

ただ、同作では読者の期待を裏切るような展開が多い。実際に渋谷事変以来、主人公サイドの敗北が続いており、人気キャラクターの退場も少なくない。

同じく「ジャンプ」で連載中の『僕のヒーローアカデミア』も、期待を裏切る展開が共通している。主人公サイドが劣勢でヴィランばかりにスポットが当たるため、物語のクライマックスに突入しているにもかかわらず、一向に盛り上がる気配がない。

「呪術廻戦」は同じ轍を踏まず、クライマックスを盛り上げられるのか…。五条が最強術師らしく順当に活躍することを期待したい。

文=野木
写真=まいじつエンタ