『ヒロアカ』ジャンプラに移籍!? 突然の休載連発で救済措置

『ヒロアカ』ジャンプラに移籍!? 突然の休載連発で救済措置

『ヒロアカ』ジャンプラに移籍!? 突然の休載連発で救済措置 (C)PIXTA

『ONE PIECE』『呪術廻戦』と並び、『週刊少年ジャンプ』の看板漫画となっている『僕のヒーローアカデミア』。ここ最近は休載が続いていることから、漫画アプリ『少年ジャンプ+』に移籍するのではないか…というウワサが浮上している。

2023年に入って異例の休載が多発

5月29日に発売された『週刊少年ジャンプ』26号には、もともと「僕のヒーローアカデミア」が掲載される予定だったが、突如休載へ。代理原稿として、逸茂エルクの読み切り『必要十分の私たち』が掲載されている。

休載の理由としては、少年ジャンプ編集部からのお知らせとして「制作上の都合」と綴られているものの、詳細は明らかではない。

また「ジャンプ」に付属した紙版の読者アンケートでは、「面白かったと思う作品」を選択する項目として、「僕のヒーローアカデミア」のタイトルも並んでいた。

つまり刊行直前まで掲載される予定だったが、ギリギリのタイミングで決定されたため、読者アンケートの印刷は差し替えが間に合わなかったのだろう。

なお、5月22日に発売された前号では、同作がセンターカラーで掲載されていた。しかしその時点で本編の掲載ページ数がわずか11ページまで減っており、作者・堀越耕平に大きな負担がかかっていたことが想像される。カラーページの疲労が翌週まで残り、今号の休載に至ったのかもしれない。

ただ、作者の体調面などに大事はなかったようで、「僕のヒーローアカデミア」の続きは6月5日発売の「ジャンプ」27号で読めるという。

「ジャンプ+」が休載漫画の受け皿に?

「僕のヒーローアカデミア」といえば、4月10日に発売された「ジャンプ」19号でも、「制作上の都合」により突如休載となっていた。

さらに3月15日の15号では「体調不良により休載」と発表があり、2週連続で休載に。2月6日の10号でも同じように、体調不良による2週連続の休載があったのだが、この直前の9号はセンターカラーでの掲載があった。やはりカラーページが作者に強いる負担は大きいのかもしれない。

「今の『ジャンプ』は『ONE PIECE』や『呪術廻戦』のように、定期的に休載を挟むシステムになっていますが、堀越の場合は突如休載が発表されるため、ファンたちの心配にも並々ならぬものがあります」(漫画ライター)

同じように作者の不調が取り沙汰された作品といえば、昨年6月から連載が始まった人気作『ルリドラゴン』も思い浮かぶだろう。

同作は連載開始から2カ月で作者の体調不良が発表され、長期休載に突入したまま、もうじき1年近くが経過しそうだ。

「そこで現実味を帯びているのが、2作品を『ジャンプ+』に移籍させるという話。漫画アプリなら原稿が印刷に間に合わないというアクシデントが存在しませんし、隔週で連載されている作品も少なくありません。紙の雑誌の週刊連載と比べれば、作者の負担は大きく減るでしょう」(同)

休載中の人気漫画といえば、『HUNTER×HUNTER』も「今後は週刊連載ではない掲載形態」になると予告されたまま、音沙汰がない。こちらも『ジャンプ+』への移籍候補として、十分現実的だ。

看板漫画が一斉に移籍することになれば、「ジャンプ+」ブランドは本誌を凌駕するほどのブランド力を手に入れそうだ。

文=「まいじつエンタ」編集部

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