ズニーシャ=リリィ女王!?“800年前の罪”とネフェルタリ家の関係

ズニーシャ=リリィ女王!?“800年前の罪”とネフェルタリ家の関係

『ONE PIECE』105巻(尾田栄一郎/集英社)

『ONE PIECE』の世界で序盤から大きな存在感を発揮していた、アラバスタ王国の王族・ネフェルタリ家。6月5日に発売された『週刊少年ジャンプ』27号で、一族の秘密についてさまざまな重大情報が明かされた。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

第1085話『ネフェルタリ・コブラ死す』で描かれたのは、前話に引き続き世界会議(レヴェリー)騒動の回想。ネフェルタリ・コブラが五老星と会談しているところに、突如としてイムが乱入し、意味深なやりとりを行っていった。

イムは、かつて「20人の王達」の1人だったネフェルタリ家の女王・リリィに執着している模様。800年前、リリィ女王の大失態によって、「歴史の本文(ポーネグリフ)」が世界中に散らばることになったと憤る。

しかし、それを計画的な犯行ではないかとも疑っており、アラバスタ王国にある「リリィの手紙」の中身についてコブラに尋ねる。すると彼は、手紙の署名が「ネフェルタリ・D・リリィ」だったことを明かす──。

「D」といえば、モンキー・D・ルフィや“海賊王”ゴール・D・ロジャーの名に刻まれたミドルネーム。「神の天敵」と呼ばれる存在だが、リリィは「Dの一族」の1人だったようだ。

さらにコブラは自分を助けに来たサボに対して、ネフェルタリ家自体が「Dの一族」であることを示している。そうなるとコブラの娘でありアラバスタの王女であるビビも、Dのミドルネームを隠し持っているのだろう。

ビビといえば、アラバスタ編から目立った出番はないものの、「麦わらの一味」に10人目の仲間として加入することを熱望されているキャラクター。しかし今のところ、クルーのなかにDの名を持つ者はルフィしかいない。

むしろDの一族は、それぞれが「麦わらの一味」とは別勢力として活動している印象だ。そうした傾向から言って、“ネフェルタリ・D・ビビ”の仲間入りは絶望的かもしれない。

ズニーシャ=リリィ!? カギは“800年前の罪”

また、ビビの祖先と思われるリリィ女王についても、活発な議論が巻き起こっている。とくに盛り上がっているのが、象主(ズニーシャ)とリリィ女王を同一の存在とする説だ。

第1040話『新世代の耳にも念仏』で、ズニーシャが「800年前罪を犯したジョイボーイの仲間」であり、その罪に対する罰として、ひたすら海上を歩き続けているのだと説明されていた。

この“800年前の罪”という設定は、今回判明したリリィ女王の情報と一致している。かつて「歴史の本文(ポーネグリフ)」にまつわる大失態を犯したリリィ女王が、罰としてズニーシャに変えられた…とも考えられるのだ。

また、イム様の瞳は、ほかのキャラクターにはない特徴的なデザインとなっているが、ズニーシャも同じような瞳の持ち主。設定でも外見でも、ズニーシャ=リリィ説を匂わせる要素が揃っている。

イム様とコブラの邂逅によって、「ONE PIECE」世界の闇ますます深まった。ネフェルタリ家はどこまで物語に深く関わってくるのだろうか。

文=Tら
写真=まいじつエンタ