『どうする家康』2人目の“メロス”登場…完全な焼き直しエピソードが波紋

松本潤 

松本潤 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

歌手の岡崎体育が、6月4日放送の大河ドラマ『どうする家康』(NHK)第21話に出演。戦国版「走れメロス」を展開して感動を呼んだ一方で、制作陣の怠慢が指摘されている。

岡崎が演じた奥平家の家臣・鳥居強右衛門(とりい すねえもん)は、武田に包囲された奥三河の長篠城のピンチを伝えるため、徳川家康(松本潤)の元へ。

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それを聞いた織田・徳川はすぐに援軍を寄越すことを決定し、強右衛門は「走れ 走れ 強右衛門」などと歌いながら長篠に帰還する。しかし、その道中で、敵将・武田四郎勝頼(眞栄田郷敦)に見つかり、脅された結果、長篠で「徳川様は助けに来ん! わしらぁ見捨てられた!」とウソの伝令を伝えることに。

しかし、岡崎城を発つ前に家康の娘・亀姫(當真あみ)が良くしてくれたことを思い出し、援軍が来ることを公表。このおかげで、長篠は救われることになるが、強右衛門は怒った勝頼によって磔の刑に処されてしまうのだった。

「視聴者からは戦国版『走れメロス』だとして感動の声があがる一方で、既視感を訴える人が多く現れました。それもそのはず、4月16日に放送された回と、展開がほぼ同じだったのです」(週刊誌記者)

メロスを大量生産する「どうする家康」

第14話『金ヶ崎の戦い』で、阿月(伊東蒼)という侍女が、その健脚を買われて家康に伝言を届ける感動エピソードが、今回と同じように1話丸々使ってみっちり描かれた。一人で長距離を走り抜き、その後、死んでしまうというエピソードは丸被りだ。なお、この時も視聴者から《走れメロスだ!》と、全く同じ感想があがっていた。

「丸被りエピソードでなんといってもヤバいのが、実は阿月がドラマオリジナルキャラクターだということ。阿月という侍女が走りぬいたという歴史的なエピソードなど無いのです。

史実で被ったのなら、同じ展開でも事実なので仕方ない…と済まされますが、どのようにも描けるオリジナル脚本で、丸被せするのは意味不明すぎる。いかに制作陣がネタに困っているかがよくわかります」(芸能ライター)

このペースではあと3回くらい、走って死ぬだけのキャラが登場しそうだ。

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