なぜ『パワプロ』にスイーパーはない? ゲームも困らせる大谷翔平の魔球

大谷翔平 

大谷翔平 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が多投し、大きな注目を浴びている魔球・スイーパー。このボールをめぐり、ファンの間である議論が交わされている。

「日本人最速記録を保持するなどストレートが魅力的な大谷ですが、実は、昨シーズン最も投げた割合が多いのはスライダー。このスライダーがスイーパーと言われており、大きく曲がるのが特徴で、大谷の決め球となっています。WBCで世界一を決めたマイク・トラウトからの三振も、このスイーパーで奪いました」(スポーツ紙記者)

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そしてファンは、このスイーパーをめぐり、野球ゲームとして一番の人気を誇る『実況パワフルプロ野球』シリーズの導入を待ちわびている。確かに、新たに登場した〝魔球〟とあれば、ゲームで使いたくなるのもうなずけるだろう。

しかし、ゲーマーからは《パワプロがスイーパーを導入しない理由は?》《よく曲がるただのスライダーだろ?》《変化量と球速に厳密な定義があるから、パワプロの育成システム上導入しづらそう》《パワプロの普通のスライダーって大概スイーパー》《採用したらもうカオス 変化量1のスイーパーと変化量2のHスライダーと変化量3のスライダーと変化量4のカットボール 違いがわからん》など、様々な意見が見受けられる。

実は日本時代から投げていたスイーパー

「何かと騒がれるスイーパーですが、大谷本人は4月11日の試合後インタビューで『ずっと投げてました』とコメント。『スイーパーっていう言い方は、ちょっと前に始まったぐらいな感じなので。ずっと日本の時から投げてました』と、最近になって周囲から名付けられただけだとしています」(同・記者)

大谷が「日本時代から投げていた」という以上、スイーパーは単に「大きく曲がるスライダー」なのだろう。そうなるとスイーパーとスライダーの差別化はできず、「パワプロ」スタッフとしても導入しにくいことがうかがえる。

だが、ここまで話題になっている以上、便乗してくるのではとも…。

「2002年頃、当時のプロ野球界でカットボールが大流行し、翌年の『パワプロ10』からゲームに実装されました。ファンからは高速スライダーとの区別が疑問視されましたが、高速スライダーよりも変化量が小さく、球速が速いのが特徴。こうした例もありますし、無理矢理にでも区別をつけて導入するのでは。少なくとも、大谷のオリジナル変化球としては実装されると思います」(同)

大谷といえば、プロ入り時に「投打どのような能力でゲームに収録されるのか」という議論も多く交わされていた。前例のないスタイルで、現実はもとよりゲームの世界すら困らせるとは、まさしく偉大なスターだ。

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