『名探偵コナン』最新話でコナンを狙う“謎の老人”登場! 黒の組織との関係性は…

『名探偵コナン』最新話でコナンを狙う“謎の老人”登場! 黒の組織との関係性は…

『名探偵コナン』103巻(青山剛昌/小学館)

黒の組織をめぐる大きなミステリーが残されている『名探偵コナン』の物語。6月21日発売の『週刊少年サンデー』30号に掲載された第1115話では、今後の展開のカギを握ることになりそうな“謎の老人”が登場し、読者たちをざわつかせている。

※「名探偵コナン」最新話の内容に触れています

今回のエピソードでは、第1113話から続いていた事件がひと段落。東京に向かう新幹線のなかで財閥令嬢・大岡紅葉が何者かの人質となり、執事である伊織無我がコナンや服部平次と共にその事件を解決するのだった。

その一方、事件の解決後には同じ駅のホームから新幹線に乗り込む安室透が描かれることに。車両に置かれていたスマートフォンで通話を行い、窓の外を見るようにという指示に従うと、そこには杖をもった老人の姿が。そしてその人物は、江戸川コナンを徹底的に調べるように命じる──。

思わせぶりな描写から、一部の読者は「黒の組織」のボスがついに初の顔出しを果たしたのではないか…と盛り上がっているようだ。

とはいえ、安室は喫茶ポアロで働く私立探偵、「黒の組織」のバーボン、公安警察の降谷零という三つの顔をもつ男。老人を「黒の組織」の関係者と断定することはできないだろう。

むしろ安室は直前まで公安の部下・風見裕也と同行しており、誰かと会いに行くことを伝えていたようなので、「黒の組織」とは関係がない人物と考えるのが妥当かもしれない。公安に働きかけることができる権力者という推測も成り立ちそうだ。

また、あらかじめ新幹線から一般人を一掃していたことから、相当の財力を有していることもわかる。そのため読者の間では、最有力候補として、紅葉の祖父である大岡元総理の名前が浮上しているようだ。

3人の「謎の老人」が登場?

今回描かれた謎の老人については、“二度目の登場”という説もある。第1102話「表裏」にて、似たようなシルエットが登場していたからだ。

同エピソードは、怪盗キッドが「海の魔女の水飛沫」(セイレーン・スプラッシュ)という王冠を狙い、コナンと対決する話。最終的にコナンが王冠を守るのだが、そのニュースを見た謎の老人がスマートフォンを杖で粉々にするというシーンがあった。この杖の形が一致していたことから、新幹線の老人と同じ人物だと推測されている。

ちなみに、これ以前には第1090話で酸素マスクを付けた謎の老人が登場しているが、こちらは見た目的には杖をもった老人とは別人という可能性が高い。

作者の青山剛昌は、鳥取県北栄町の恒例イベント『話そうDAY』にて、ファンからの質問に答える形で“謎の老人”シリーズを展開することを仄めかしていた。バーボンやラムのエピソードのように、今後もう1人の老人が追加され、3人の中から“黒幕当て”が行われるのかもしれない。

物語はいよいよ「黒の組織」の核心に迫っていくのだろうか…。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ