楽天、オールスターファン投票で人気崩壊…“スター選手不在”が招いた悲劇

(C)Luis Molinero/ Shutterstock 

プロ野球・オールスターゲームのファン投票の結果が、6月28日に発表された。阪神タイガースから10選手が選出された一方で、密かに話題になっているのが楽天ゴールデンイーグルスの悲惨な状況。震災を乗り越えて日本一を果たした、あのころの人気は完全に失墜したようだ。

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パ・リーグでは10部門から12選手を選出。オリックスとソフトバンクから各4選手、西武から2選手、日本ハムとロッテから各1選手の出場が決まった。一見、阪神に偏ったセ・リーグとは対照的にバランスの整った顔ぶれに思える。

ただ、NPB(日本野球機構)が公開しているファン投票最終結果を見ると、楽天でランキングに入っているのは松井裕樹投手と浅村栄斗選手のみだ。

近藤健介選手よりも少ない得票数

2人の得票数を足すと52万1293票だが、これは外野手部門で1位を獲得した福岡ソフトバンクホークスの近藤健介選手(55万7617票)よりも低い。

ファン投票は投票終了時点で、投手は5試合もしくは10投球回、打者は10試合または20打席以上を満たしていれば、誰に投票してもよい仕組み。楽天から2選手だけしか選出されないというのは、異常事態のように思える。

「楽天が下位に沈んでいることもあるが、最も大きな要因はスター選手の不足。田中将大投手は今季、防御率は3.84で4勝4敗とパッとしないし、抑えの松井裕樹投手もレギュラーシーズンでは活躍しているもののワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では1登板にとどまった。

観客動員数はそこそこだが、パのプレー動画をまとめるYouTubeの『パ・リーグTV』でも楽天選手の動画が極端に少ない。これに楽天ファンは文句をつけているが、逆に言えば楽天の選手を取り上げたくなるほどの魅力がないということを示してしまっている」(野球ライター)

身売り計画まで出てしまっている楽天だが、これで本当に大丈夫なのだろうか。

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