坂口健太郎『CODE』サスペンスとして致命的な欠点! 名作ぶち壊す日本ドラマ界

坂口健太郎

坂口健太郎 画/彩賀ゆう

7月2日から坂口健太郎主演のドラマ『CODEー願いの代償ー』(日本テレビ系)の放送がスタートした。オリジナル脚本ではなく、台湾ドラマのリメークというのが残念だ。

主人公は、婚約者・七海悠香(臼田あさ美)を、エレベーターの落下事故で亡くした神奈川県警暴力団対策課の刑事・二宮湊人(坂口)。彼女の死の真相を知るため、どんな願いも叶えるアプリ「CODE」に手を伸ばしたところ、謎の事件に巻き込まれていく。

「日本ドラマらしくない設定だと放送開始直後から、すぐ話題になっていましたが、何を隠そう同作は、台湾で大ヒットしたドラマのリメークです。かなり非現実的な設定なので、違和感を消すために画面の安っぽさを消すことが重要ですが、1話目からチープでしたね。クライムサスペンスと銘打たれていますが、これではファンタジーですよ」(週刊誌記者)

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ネット上でも《違和感あると思ったら台湾が元なのか》といった声があがっている。一応、日本版として脚本を書き換えてはいるが、日本人の価値観からするとありえないような行動を連発しているので、どうにも違和感があるのだろう。

劣化コピーを繰り返す日本ドラマ業界

「そもそも日本のドラマ業界は、海外ドラマをリメークして成功したことがほとんどない。2020年の『24 JAPAN』(テレビ朝日系)のショボさは衝撃的でした。2022年の『六本木クラス』(テレビ朝日系)は本家そのまんまコピーすぎてオリジナリティーゼロ、本当の意味でただの劣化版。リメークした意味がわからなかった。『CODE』も失敗例になる予感がプンプンです」(同・記者)

『CODE』のリメークは、とある致命的な欠点もあるという。

「サスペンスドラマなので、通常はSNSでの考察が盛り上がるのですが、これは原作があるため、すでに答えを知っている人がいる。考察しようにも、ネット上ではすぐに答えをネタバレされておしまいです。

たいだい、『六本木クラス』や『24』レベルの超有名作ならともかく、この程度のドラマならオリジナル脚本で日本人に書かせればよかったのでは? こうした安パイ狙いのテレビ局の消極的な姿勢のせいで、日本ドラマが一向に成長しないんです」(同)

無駄に使用権料を払うだけの、コスパの悪いドラマになりそうだ。

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