伊藤沙莉『シッコウ!!』ウンザリする既視感…日本ドラマの悪い部分てんこ盛り

伊藤沙莉 

伊藤沙莉 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

7月4日より、伊藤沙莉主演のドラマ『シッコウ!!~犬と私と執行官』(テレビ朝日系)が放送スタート。見飽きてしまったお決まりの主人公設定と、日本ドラマにありがちな構成にウンザリだ。

ひょんなことから〝執行補助者〟となる女性・吉野ひかり(伊藤)が主人公。執行官の小原樹(織田裕二)から〝犬にものすごく好かれる〟という能力を買われ、凸凹バディを結成することになる。

【関連】伊藤沙莉“18歳上彼氏”と破局か? 『王様のブランチ』で見せた激ヤセの真相は… ほか

「第1話は主人公の紹介や、執行官という仕事の説明で終わりましたが、これがとにかく酷かった。主人公が日本ドラマ特有の気味の悪い正義感を振り回して、まともに仕事をしている執行官を非難。

日本ドラマ界は、お仕事ドラマのこういったお決まり展開を何回繰り返すんでしょうか。

前クールの『それってパクリじゃないですか?』(日本テレビ系)も、まんま同じような主人公設定で、若い女性がギャーギャー青臭い理想論をほざいて周りの足を引っ張る。

そして、仕事のできるクール系の先輩とバディを組むという展開も同じ。ドラマを作りやすい設定なのでしょうが、この〝正義感振り回す系〟の主人公を好きな人って、今の時代にいる?」(週刊誌記者)

『シッコウ』の面白さはどこにあるのか…

今後の展開も予想できるという。

「どうせ、主人公が持ち前の優しさを発揮するたびに、執行対象者の知られざる悩みなどを突き止め、先輩から一目置かれようになる…これでしょうね。

第2話のあらすじはまさにそんな感じでした。20年以上進化していない日本ドラマの構成にはガッカリするばかりです。職業を変えて永遠に同じことを繰り返している」(同・記者)

主人公の設定もさることながら、『シッコウ!!』第1話はシンプルに酷かった。

「1話使い捨ての〝執行対象者〟にやたらとスポットを当てて、メインの吉野と小原が全然掘り下げられていなかったのです。

主人公の目標が定まらないまま初回が終わってしまったため、ドラマの本筋部分がまったく見えてこず、全体的にフワフワしていて締まりがなかった。

こんな内容で、2話目を見てみたいと思う人がどれだけいるのか。1話使って、キャラも設定もストーリーも、視聴者に何も良い印象を残せていない。

いったいどこが面白ポイントだったのか、どの辺に新鮮味があるのか教えてほしい」(同)

勝負の1話目でこれでは、もう未来はない。

【あわせて読みたい】