プロ野球・楽天が“チーム売却”へ…? 観客動員数がぶっちぎり最下位

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プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの〝身売り〟が、ついに現実味を帯びてきた。

「親会社の楽天グループは、モバイル事業への参入が重荷となり、昨年度の赤字が過去最大の3728億円。返済期限が2025年に迫った社債も9000億円以上あり、経営は深刻かつ危機的状況にあります」(週刊誌記者A)

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楽天イーグルスも、この深刻な経営の負担になっている。

「今季のチームは総年俸37億円超で、12球団中4位とかなりの額。にもかかわらず、チームは西武と最下位争いを繰り広げる体たらくで、ファン離れが数字でも如実に表れています」(同・記者)

セ・パ両リーグは6月、交流戦の1試合平均観客動員数を発表した。それによると、WBC効果で各球団が前年比動員をアップさせる中、楽天は12球団で唯一数字を落としている。

その数字は19.7%と、〝微減〟レベルならまだしも、約2割ものファンを消してしまったことになる。

他球団より1~2万人も観客が少ない異常事態

7月8・9日の土日に行われた試合を見ても、他球団主催試合が3万~4万弱の観客を動員する中、楽天はともに2万人ほど。

他球団に1万~2万人もの差をつけられており、飛び抜けて不人気なことが明らかだ。

「楽天グループは5月、食品スーパー大手・西友ホールディングスの株式20%を、米投資ファンドKKRに売却。

スポーツ部門でも、推定年俸20億円といわれるヴィッセル神戸のスター、アンドレス・イニエスタを退団させるなど、コストカットや資金作りに余念がありません」(週刊誌記者B)

高額年俸に加え、ファン離れによるチケット・グッズ収入減で、球団経営の逼迫は明らかだ。現在の楽天グループに余裕がないこともあり、球団売却は〝秒読み〟段階にあるという。

「スポーツ部門でもナタを振るっているあたり、コストカットは〝聖域なき〟ものとなるでしょう。今の楽天グループの体力を考えると、球団経営がグループ全体の足かせとなれば、球団売却は確実に行われる。

仮に存続できたとしても、楽天イーグルス選手が今オフに大減俸となるのは間違いありません」(週刊誌記者C)

再来年には球団創設20周年を迎えるが、そのころにはチーム名が変わっているかもしれない。

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