ソフトバンク9連敗の理由は「誤審」ではない? 藤本監督の態度が問題

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福岡ソフトバンクの連敗が止まらない。

7月17日の試合にも敗れ、実に27年ぶりの9連敗となった。複合的な要因が考えられるが、指揮官・藤本博史監督が見せる緩慢な態度に一つの理由があるのではとささやかれている。

首位オリックスとの16日の試合は白熱の展開に。1−1の七回裏、2アウトながら満塁のチャンスをつくり、打席には3番の近藤健介が立った。

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初回で二塁打を放ったものの、2打席連続で三振していた近藤はカウント3−1からオリックス先発・宮城大弥の外角ストレートを見逃した。

外角低めに外れたようにも見え、近藤は押し出し四球を確信。雄たけびを上げながら一塁に歩き出したが、球審はストライクをコールした。

近藤健介「四球未遂事件」の場面で…

近藤は「ストライク?」と口を動かしたが、判定は変わらず。直後に藤本博史監督の姿が映ったが、やや困惑した様子を見せたもののあんぐりと口を開け、腰に手を当てたまま微動だにしなかった。

首脳陣からの抗議がないまま試合は続行され、近藤は空振り三振に。十回裏にオリックス・セデーニョに4号ソロ本塁打が飛び出し、ソフトバンクは敗れた。

2018年に現行のリクエスト制度が導入されたが、ストライク、ボールの判定についてリクエストすることはできない。またリクエスト後の判定に抗議すると退場となる決まりになっているが…。

藤本監督が控えた三塁側ベンチからボールは見えにくいだけに微妙なところだが、選球眼が良い近藤は明らかにボールだと判断したように見えた。それならば監督が退場覚悟でベンチを飛び出し、猛抗議してもよかったのでは。

リクエスト制度導入の影響もあってか、最近は監督が審判に詰め寄って抗議する場面が明らかに減っている。ただ過去、監督自ら退場のリスクを背負い審判に抗議してナインの奮起につなげた例は枚挙にいとまがない。

藤本監督は試合後、報道陣に『しっかり見てほしい』『あの一球で流れが変わってしまった』と激怒していましたが、なぜ、その気持ちを球審にぶつけ、流れを変えようとしないのか。試合中に気持ちを前面に出さない藤本監督の姿勢が、選手たちに悪影響を及ぼしている」(野球記者)

藤本監督の姿勢が変わらなければ、後半戦もずるずると負けが込んでしまいそうだ。

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