阪神の黒歴史「Vやねん!」再び…“毎年恒例”の大失速で優勝戦線から脱落か

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開幕から首位を走り、一度陥落するも、すぐに再び首位に返り咲いた阪神タイガース。しかし、ここのところチーム状態が思わしくなく、7月27日に広島東洋カープに首位を明け渡してしまった。

27日試合前の時点でチーム月間戦績は、9勝8敗1分とほぼ5分。対する広島は4年ぶり10連勝の快進撃で13勝6敗と、一気に追い抜く形となった。

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「阪神が序盤に首位を走った場合、夏頃から急失速するのは定番。13ゲーム差をひっくり返された『Vやねん!』の2008年も、序盤から好調だった2021年も、7月あたりから急に成績が下降しています」(スポーツ紙記者)

しかし、阪神の地獄はここから本格化する。8月から始まる全国高校野球選手権大会のおかげで〝死のロード〟に入るからだ。

岡田彰布監督はノー天気すぎるコメント

高校野球の期間中は阪神甲子園球場が使えず、京セラドームをホームとして戦う。しかし、一時的でも兵庫県から大阪府にホームを移すのは選手にとって負担であり、疲労や感覚が狂うなどの理由から、毎年この時期に苦戦を強いられることで知られている。

シーズン順位も固まってくる大事な8月、ここで成績を落とすようなことがあれば、広島にどんどん差をつけられるおそれがあるだろう。岡田彰布監督は08年に続き、二度目の「Vやねん!」を達成することにもなりかねない。

「首位陥落した27日の試合後、岡田監督は記者の囲みに対し、『まだ順位なんか(気にならない)。(残り)何試合あるの。まだ7月やで今』などとコメント。『普通にやるだけ』『ピッチャーはある程度、6回くらいまで頑張ったらええ』と平常心を見せましたが、尻に火がついていることに気づくべきでしょう。得点期待値を下げるだけのバント多用など、監督としての手腕も疑問視せざるを得ません」(同・記者)

2021年も「あかん優勝してまう」という不穏なフラグが有名になった阪神だが、2005年以来の優勝をつかみ取ることができるだろうか。

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