フジテレビドラマ歴史的な“低視聴率”の戦犯は!? 半分が新人脚本家の作品だった…

真夏のシンデレラ

真夏のシンデレラ 画/彩賀ゆう (C)まいじつ

ここ数年絶好調だったフジテレビ系ドラマが、今期は絶望的な記録を出している。

現在、フジテレビ系でプライム帯に放送されているのは、月9『真夏のシンデレラ』、月10『転職の魔王様』、水曜ドラマ『ばらかもん』、木曜劇場『この素晴らしき世界』の4作品。そのどれもが低視聴率だ。

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「『真夏のシンデレラ』はビデオリサーチ調べ、関東地区の世帯平均視聴率が5%台、以下『転職の魔王様』は4%台、『ばらかもん』も4%台、『この素晴らしき世界』は3%台という有様。いくらドラマ全体の視聴率が落ちているとはいえ、この数字は異常なほど低い」(ドラマライター)

ちなみに春クールのフジテレビドラマは、月9『風間公親-教場0-』が全話平均で9.8%、月10『合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~』が7.8%、『わたしのお嫁くん』が5.6%、『あなたがしてくれなくても』が5.5%。今クールの1.5倍~2倍程度の数字を取っていた。

また、昨今テレビ局が評価の指標にしているTVerの数字を見ても、春クールの作品が圧倒的だ。

「TVerの2023年4~6月の番組再生数ランキングトップ20を見ると、1位が『あなして』、3位が『教場0』、6位が『わたしのお嫁くん』、7位が『合理的にあり得ない』と、フジテレビドラマが上位を独占状態でした、しかし今期は、『真夏のシンデレラ』以外はおそらくトップ10圏外。下手したら20位にも入ることは難しいほどです」(同・ライター)

新人を起用したドラマがどちらも失敗

今期の敗因は、〝挑戦しすぎた〟結果だとみられている。

「『真夏のシンデレラ』は、昨年のフジテレビの脚本コンクール・ヤングシナリオ大賞で大賞を受賞した新人脚本家の書きおろし。おそらく、同様の手法で大ヒットした『silent』の二匹目のどじょうを狙ったのでしょうが、これが大失敗。わかりやすく新人らしい稚拙な脚本で、ストーリーが破綻。台詞もつまらない」(同)

『この素晴らしき世界』も挑戦作だった。

「ドラマ制作が発表された当時、同作を担当する謎の脚本家〝烏丸マル太〟が一体誰なのかと話題になり、一時は三谷幸喜説まで浮上しました。

そして先日、ようやくネットインタビューで発覚したのですが、なんと烏丸マル太は同作のプロデューサーだったのです。脚本を書くことは初めてだが、今までドラマを制作して〝脚本家の脚本を直してきたから〟と自信満々だった様子です。ただ、同作は今期プライム帯ドラマで最低視聴率の大爆死」(同)

いわばフジテレビは、今期は新人脚本家を2人起用し、そのどちらも歴史に残る爆死を記録したと言える。

新しいことに挑戦しようとする姿勢は応援したいのだが…。

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