実写版『ONE PIECE』異例のメガヒット! 世界84カ国で1位、偉業達成のワケは原作者・尾田栄一郎の存在

(C)Roman Samborskyi / Shutterstock 

大人気漫画の実写化は、クオリティーの低さから基本的に失敗に終わることが多い。

しかし『Netflix』で配信中の実写ドラマ版『ONE PIECE』は、近年稀に見る〝大成功〟を収めたようだ。

配信データサイト『FlixPatrol』によると、実写ドラマ版「ONE PIECE」は、一部の指摘によると世界84カ国でランキング1位を獲得。日本はもちろんのこと、アメリカやブラジル、アルゼンチンなどでも1位に輝き、海外ドラマ『ウェンズデー』や『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の記録を超えるほどの人気を見せつけていたようだ。

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「過去には『デビルマン』『鋼の錬金術師』『進撃の巨人』『黒執事』『ドラゴンボール』などの人気作が実写化を果たしましたが、そのどれもが散々な結果でした。そして当初は『ONE PIECE』もそれらの作品の二の舞になることが予想されていたものの、結果はまさかの大成功。見事に前評判を覆しました」(ドラマライター)

成功の秘訣は原作者にあり?

では実写ドラマ版「ONE PIECE」の一体何が、他の実写化作品より優れていたのだろうか。

吹き替えの声優陣にアニメ版と同じメンバーを揃えた点や、コスプレ感のないキャラクターの再現度、クオリティーの高いCGアクションなど、理由はさまざまあるが、その中でも一番大きかったのはやはり原作者の存在だろう。

「同ドラマの製作総指揮を務めているのは、原作者の尾田栄一郎氏。もともと実写化には否定的だった尾田氏ですが、実際に総指揮を務めるとかなりのこだわりを見せていました。

たとえば麦わらの一味のキャスティングは世界各国のスタッフと議論を重ねながら行い、話の内容についても少しでも面白くないと判断した場合はすぐに再撮影を依頼。本人が納得できなければ公開を延期すると豪語したこともありました。

そうやって常に尾田氏が目を光らせていたおかげで、クオリティーの高い作品に仕上げることができたのでしょう」(同・ライター)

ちなみにアニメの劇場版シリーズも、尾田氏が製作総指揮を務めたあたりから面白さがグンと跳ね上がった。その最たる例が『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』だろう。同作で尾田氏は初めて製作総指揮を務め、東映史上最速ペースで公開29日目にして興収40億円を突破している。

アニメも実写化も、結局成功のカギを握るのは原作者の存在なのかもしれない。

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