【ジャニーズ会見】東山紀之新社長が語った“メディアとの対話” 広報担当の元副社長はなぜ出席しなかった?

東山紀之

東山紀之新社長 (C)まいじつ

ジャニーズ事務所が9月7日、ジャニー喜多川前社長による性加害問題について会見を行った。

出席者は藤島ジュリー景子代表取締役社長、東山紀之、井ノ原快彦、木目田裕弁護士の4名。会見冒頭でジャニー氏の性加害を事実だと認めて謝罪した。

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左から、井ノ原快彦、東山紀之、藤島ジュリー景子氏、木目田裕弁護士 (C)まいじつ

また、9月5日付でジュリー氏が辞任し、東山が新社長に就任。広報担当の白波瀬傑代表取締役の辞任が語られた。会見時間は4時間超。14時から始まり、およそ4時間が質疑応答の時間に使われることに。

14時45分ごろ「メディアへの忖度」ついての質問が飛ぶ。この質問に東山新社長は「メディアとの対話が必要」と回答。続けて「喜多川氏とウチの事務所がすべて悪いんだなと…」「僕自身がやることで、対話が深まればいいかなと思う」と明かした。

(C)まいじつ

NHKは会見後の18時50分ごろにコメントを発表。

《ジャニーズ事務所の再発防止特別チームの調査報告書では、「マスメディアからの批判を受けることがないことから、ジャニーズ事務所が自浄能力を発揮することもなく隠蔽体質を強化し、その結果、被害が拡大した」などと指摘しています。

この問題をめぐっては、これまでも週刊誌等でたびたび報じられ、性加害の事実を認定した東京高等裁判所の判決が2004年に確定するなどしましたが、NHKは、当時、この問題について認識が薄く、その後も、取材を深めてニュースや番組で取り上げることはありませんでした。

多くの未成年者が被害にあう中で、メディアとしての役割を十分に果たしていなかったと自省しています。より深く真実に迫ろうとする姿勢を改めて徹底し、取材や番組制作に取り組んでまいります》

(C)まいじつ

広報担当副社長・白波瀬氏はなぜ会見に出席しなかった?

会見で質問が飛んだのは、辞任した広報担当副社長・白波瀬氏だ。

「外部専門家による再発防止特別チーム」は調査報告書で、白波瀬氏について《元々、株式会社渡辺プロダクション(以下「渡辺プロダクション」という。)に所属していたが、1975年に、当時、渡辺プロダクションと業務提携関係にあったジャニーズ事務所のメリー氏から声が掛かり、ジャニーズ事務所に入社した。ジャニーズ事務所は、1982年頃、宣伝部を創設して白波瀬氏が宣伝を担当するようになった。メリー氏が白波瀬氏の直属の上司に当たり、白波瀬氏は、メリー氏の指示を受けて、取材対応などの宣伝の業務を行っていた。 白波瀬氏は、1996年に取締役に就任し、その後、専務に昇格し、2019年に副社長に選任されたが、基本的に業務の内容は変わらず、宣伝部の業務を主に担当していた》としている。

会見途中でジュリー氏が目に涙を浮かべる場面も (C)まいじつ

会見で白波瀬氏について「メディアとのやり取り」や「退所した元ジャニーズへの圧力」について質問が飛ぶ。

東山新社長は、「そう思われたのは、やはり事務所が悪い。その責任をとって白波瀬は退任したと思いますので」「白波瀬さんは前の世代なので、どのような事実があったのかは把握していない」「時代と共に進化していかなければならない」とした。

白波瀬氏が会見へ現れなかったのは「退任しているからです」(東山新社長)、「藤島前社長が『自分の責任である』と説明するということで、藤島さんが一身を持って会見へ出るということなので、白波瀬さんまでは出席させなかった。それだけの理由でございます」(木目田弁護士)と回答していた。

事務所の新体制は10月1日に改めて発表するとのことだ。

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