ジャニーズだけじゃない! 松本人志も苦言を呈した“テレビが報じない”芸能界の闇「謎の事情でカットされ…」

松本人志 

松本人志  (C)まいじつ 

ジャニーズの性加害問題を発端に、これまで問題を報じてこなかったとして、マスメディアにも多くの批判が寄せられている。だが、メディアが意図して〝スキャンダルに蓋〟をするケースは、ジャニーズだけではない。

これを代表するのが、あの『ダウンタウン』松本人志さえ触れることの許されなかったモデル・マギーの不倫騒動だ。

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マギーは2017年1月、『Hi-STANDARD』横山健との不倫が『FRIDAY』で発覚。当時はベッキーや乙武洋匡氏が不倫で失脚する、一種の〝不倫報道ブーム〟が起きていたが、大手メディアは横並びでスルーし、マギーは『ヒルナンデス!』や『バズリズム』(ともに日本テレビ系)にレギュラーで出続けた。

同年1月22日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、松本が「この話するぐらいならマギーの話を…」と言及。しかし、進行役の東野幸治は「ちょっとそこ置かしてもらっていいですか。奥の方に置かしてもらっていいですか。マギーの話したら僕怒られそうなんで」と、歯切れ悪く〝ノータッチ〟を呼びかけた。

「マギーの属する事務所は、芸能界で最大勢力の系列。『のん』が本名の『能年玲奈』を名乗れなくなった騒動でも知られ、裏で圧力か忖度があったのかもしれない」(芸能記者)

ジャニーズ問題で大騒ぎも…忖度は消えない

松本は同年8月にも、「ワイドナショー」での発言を《謎の事情でカットされ…》とツイッターで暴露。翌週の放送では、上原多香子の不倫騒動についてスタッフから「フジテレビとして扱わないことに決まった」と言われたことや、コメントしたが放送されなかったことと明かしている。

現在はフリーでYouTubeなどで活動する木下優樹菜氏も、ジャニーズ問題同様、事が表沙汰になるまでマスコミはだんまりだった。

木下氏は2019年10月、姉が働くタピオカドリンク店の店長に、給与未払いをめぐり《これからの出方次第でこっちも事務所総出でやりますね》《謝るなり、認めるとこ認めて、筋道くらいとおしなよ》などと脅迫メッセージを送信していた。

しかし、ネット上にメッセージが流出して以降もTV番組に出演し、木下氏が未払いの事実誤認を認めて謝罪・活動休止する11月18日まで、各ワイドショーは事件を扱わず、スルーを決め込んでいた。

「『忖度』が流行語になった森友問題の時にも言われていましたが、日本社会から忖度をなくすことは不可能です。例えば、飲食チェーンで大規模な不祥事があっても、社内にグルメ雑誌を抱えている出版社なら批判できない。

しかし、この状況は先方から『報じたら今後ウチを取材させない』と圧力がかかっているわけではなく、『取引を切られたら困るから報じないでおこう』と自分で判断するわけです。

もっと身近で言えば、人の容姿を揶揄しないのも、『こう言ったら怒るかもしれない』という一種の忖度なわけです。ジャニーズ問題をきっかけに『マスコミから忖度をなくそう』との機運が高まりつつありますが、これはポーズだけですぐに忘れ去られるでしょう」(出版社社員)

人の内心で判断するだけに、基準も曖昧なのが〝忖度〟だ。

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