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2026年におこなわれる野球の世界一決定戦、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の監督選出が、難航どころか話が止まっているのではないかという見方が浮上してきた。
機構側は「8月いっぱいメドに人選」としていたが、8月には候補も聞こえないまま9月に突入。野球に詳しいスポーツ紙も沈黙したままだ。
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「3月のWBCで日本が優勝。5月末で栗山英樹氏が監督退任。5月のはじめから新監督が取りざたされていて、なんの有力情報もなし。引き受け手がいないという話まで出ています」(スポーツライター)
WBCは4年に1回予定だったが、新型コロナの関係もあり、5回大会は今年おこなわれた。
「WBCの監督は実績があって、なおかつ優勝が義務付けられる。最悪、決勝進出なら許される程度でしょう。基本は優勝が前提。準決勝敗退なら徹底的に叩かれる」(前出・スポーツライター)
サッカーW杯や、いま盛り上がり中のラグビーW杯ならベスト8でもオンの字だ。なにしろ優勝経験がないのだから、優勝できなくとも叩かれることはない。
「6月時点からソフトバンクの常勝監督だった工藤公康氏が最有力候補という話が出ていましたが、どんどんトーンダウン。最近では巨人・原辰徳監督。現在のヤクルト・高津臣吾監督の名前もあがっています」(同・ライター)
栗山英樹氏か稲葉篤紀氏が有力?
工藤氏はWBCの大騒ぎぶりにすっかり腰が引けているという。原監督はリーグ優勝が遠のいた巨人の立て直しに必死。高津氏は死球の多さで采配が疑問視されている。
「元巨人監督の高橋由伸氏の名前も浮上中です。ただ引き受け手がいないので、元巨人監督というブランドで名前が出てきたようです。しかし監督時代の成績は2位、4位、3位と、まるで実績なし。正直、これで勝つことが義務付けられているWBCでは厳しい」(同)
ただ、工藤氏以外に有力候補が出ていないのも気になるところだ。
「一部では工藤氏を本命としながら説得中。他方でだれもが納得する監督人選が極秘進行中。それでなにも具体名が出てこないという話もあります」(同)
その極秘の名前はというのは、やはり栗山英樹氏だという。
「2年後、大谷翔平や鈴木誠也、今年メジャーに行って大活躍中の吉田正尚、藤浪晋太郎など32、3歳と脂の乗り切った年齢になります。日本の大エース・山本由伸も27歳になり、ピーク間近。こうした選出たちを指揮するのは栗山氏が適任」(朝刊紙記者)
サッカーも森保一監督が続投。栗山氏続投が望ましいという声は多い。
「栗山氏でなければ、東京五輪の優勝監督で、現在日ハムGMである稲葉篤紀氏でしょうか。栗山氏か、稲葉氏のどちらかが監督になれば、だれもが納得。スタート時から『勝てる』と盛り上がる。そのため極秘に話が進行中だという説もあります。一体、いつ決まるのかまったく不明」(前出・朝刊紙記者)
工藤氏もいいが、栗山氏、稲葉氏にも期待だ。