『A.B.C-Z』河合郁人の“グループ脱退”が意味するモノ タレントの意思を尊重するジャニーズ事務所の戦略

ジャニーズ事務所 

(C)yu_photo / Shutterstock 

アイドルからのバラエティータレント転身という異例の決断は、どのような結末を迎えるのだろうか。

12月21日のグループ主演舞台を最後に、河合郁人が『A.B.C-Z』から脱退することを発表した。理由はかねてからの目標であった「40歳でMC番組を持つ」という夢を叶えるためで、バラエティータレントに専念しなければ厳しいと感じたという。


【関連】『NEWS』がライブでA.B.C-Z河合郁人の脱退イジリ? 身内の不祥事を棚に上げて「全部なかったことにして」 ほか

河合は、レギュラー出演する『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)21日の生放送で、直々に心中を吐露している。

事務所の抱える性加害問題を踏まえ、「いま自分が退所するというのは、どうしても『逃げる』ように見えるのも嫌だし」「いま抱えている問題を、ちゃんと自分も受け止めて、第一に考えないといけない」とコメント。グループを脱退するが、事務所に残る理由を明かした。

「一部メディアの関係者談によると、これまでジャニーズ事務所はメンバー脱退を幹部が説得・阻止してきたと言われている。個人の願望を優先するなら退所してもらうというルールが、巨大事務所を築いた理由だそうだ。しかし今回の脱退劇はルール崩壊を意味し、連鎖すれば事務所は崩れるとの予想もある」(芸能ライター)

だが、これは全く事実に反する。

“厳しい道”には変わりない河合郁人

「グループは抜けるけど、事務所には残るパターンなんて、いくらでもあります。代表的なのは『KAT-TUN』赤西仁と『NEWS』山下智久。『NEWS』でいうと内博貴と草野博紀もですね。草野は復帰後ほどなくして退所しましたが…。

『Hey! Say! JUMP』岡本圭人もそうだし、4カ月間だけですが『King & Prince』岸優太もこのパターン。これだけ前例があるので、この脱退が内部崩壊を意味しているとは思えない」(芸能ジャーナリスト)

むしろ、近年のジャニーズはこの逆だというのだ。

「むしろ事務所は、個人の願望を叶えることで退所を引き止めている。俳優業では岡田准一と二宮和也、ミュージカルでは堂本光一と坂本昌行、音楽では堂本剛など、グループにいながら好きな活動をさせる〝ガス抜き〟を慰留に使ってきました。

最近はファッションのパターンが多く、玉森裕太らにモデル仕事をさせて引き止めている。先日には『Snow Man』ラウールが、希望するモデル仕事を事務所が取ってくるようになり、やりたいことが叶えられていると有料ブログに綴って話題になりました」(同)

どうやら事務所の引き止め・崩壊報道はデマだったようだが、河合に逆風が吹き荒れているのは事実だ。

残されたメンバーのファンからすれば、自分の意志を優先してグループをオワコン化させたと映るのも無理はなく、一部厳しい声も見られている。

「グループを抜けてソロになったのが赤西と山下、俳優になったのが内と岡本。河合は〝グループを抜けてバラエティータレントになる〟という新たなパターンだ。

前例がないので道を切り拓く必要はあるが、ジャニーズ事務所においてパイオニアになったことは間違いないだろう。しかし、知名度の低いグループから有名メンバーが抜ければ、グループのさらなる泥舟化は必至。メンバーも全員30歳を超えているし、近い内に解散するかもしれない」(スポーツ紙記者)

もし解散したら、河合はきっかけを招いた人物として、さらに批判を浴びそうだ。

【あわせて読みたい】