『どうする家康』於愛・広瀬アリスですら無駄死に…怒涛の後付けとナレーション処理、新規回想シーンに呆れ声

広瀬アリス 

広瀬アリス  (C)まいじつ 

9月24日に放送された大河ドラマ『どうする家康』(NHK)第36回で、広瀬アリスが演じる徳川家康の側室・於愛(おあい)が亡くなった。恒例の〝とってつけたようなナレ死〟に視聴者から落胆の声が続出している。

第36回のサブタイトルは『於愛日記』で、徳川家に嫁ぐことになった過去から、死に至るまでを於愛の目線で描いたエピソード。温厚誠実な人柄で、家康(松本潤)からの信頼も厚かった彼女の生き様が明らかになった。

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冒頭、於愛は「殿はお慕いするお方ではない」「私の笑顔は偽りでございます」などと、実は家康に好意がなかったことを告白する。

側室として懸命に家康を支えようとするひたむきな姿が語られるとともに、時折苦しそうな表情で胸をおさえる姿が流れ、家康と笑い合うシーンで「於愛の方様、その後まもなくお亡くなりに。そのご葬儀には多くの民が集まり、祈りを捧げたとのことでございます」とナレーションでその死が知らされた。

〝存在しない記憶〟を見せられる視聴者

「於愛が家康のことを男性として好きではなかったことはもちろん、胸の痛みを患っていたことも、これまで作中で全く描かれてこなかった。挙句、物語の重要人物でありながら、死はナレーションで済まされる、いわゆる〝ナレ死〟という扱い。

『どうする家康』は従来の大河ドラマのように話を積み上げていく方式ではなく、1人の登場人物を1話にまとめる手法で、新規視聴者を獲得しやすい。しかしその反面、人物のキャラクターや腹に据えた思いなどが、事後に語られることが多いため、どうしても薄っぺらく、後付け感が否めなくなってしまうんです」(芸能ライター)

『どうする家康』では登場人物の死に間際、回想が流れることが多いが、その回想はほとんどが新規シーンだらけ。そのため視聴者からは〝存在しない記憶〟〝記憶のすり替え〟などと揶揄されている。

「1話しか登場しないゲストキャラならともかく、数カ月間にわたって登場していた於愛でさえも同じ手法を取るのはいただけませんね。

於愛は家康からの信頼も厚く、前妻である瀬名(有村架純)亡きあとの家康を支えた人物。当然、家康との別れが描かれると思いきや、ナレ死で済まされるなんて…。瀬名との別れはていねいに描かれていたことから、やはり常々言われているように、〝瀬名推し〟の作品であることは確実なようです」(同・ライター)

家康が死亡する時すら、新規の回想シーンが挟まれそうだ。

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