『どうする家康』ナレーションが雰囲気ブチ壊し…シリアス展開でも軽さ変わらず

松本潤 

松本潤 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

NHK大河ドラマ史に残る失敗作と揶揄されている『どうする家康』。不評の原因の一つであるナレーションが、後半になるにつれ、さらに悪目立ちし、視聴者からは呆れ声があがっている。

「ナレーションは寺島しのぶが担当しており、講談するかのような口調でナレーションが入ります。徳川家康(松本潤)のことを毎回〝われらが神の君〟とヨイショ。これが、ただでさえ軽いストーリー展開に拍車をかけまくっているとして、視聴者から大不評です」(ドラマライター)

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ドラマスタート当初から、視聴者から《ナレーションが鬱陶しい》《神の君って何様だよ》《神として祭られてるけどドラマ内では情けないっていうギャップを楽しんでほしいんだろうけど、上手くいってない》とボロクソな評価。

ただ、序盤はコメディータッチの軽い雰囲気だったので、ナレーションに理解を示す声も一定数あった。

しかし後半に差し掛かって家康がキャラ変、物語がシリアスになっているにも関わらず、毎回軽いナレーションが入るのは雰囲気ぶち壊し。

字幕だけでナレーションなし?

8月20日放送の第32回では、苦肉の策が講じられていた。

「ドラマ冒頭、字幕だけで状況を説明して、ナレーションを入れなかったのです。これから家康と秀吉(ムロツヨシ)の合戦が起こる直前だったので、緊張感を高めたかったのでしょう。

どうやら、ドラマ制作班もナレーションが雰囲気を台無しにしていることを理解しているようです。ただ、後半には普通に入っていましたが…」(同・ライター)

前作の大河『鎌倉殿の13人』も、三谷幸喜が脚本であることから、コメディー要素が多かった。しかし、ナレーションは『どうする家康』と180度異なる。

「『鎌倉殿』では、長澤まさみが淡々とした口調でナレーションしていました。これで毎回、ドラマ冒頭から緊張感が走り、コメディーシーンも、そのギャップで面白くなっていた。

『どうする家康』はナレーションのせいでいつまでも雰囲気が軽く、子ども向けの紙芝居でも見せられているような感覚になってしまう」(同)

『どうする家康』本編直後の特別映像「どうする家康ツアーズ」では、出演者の松重豊がゆったりとした口調でナレーションを入れており、こちらは大好評。本編と交代してほしいという意見もある。

この失敗は最悪の演出の一つとして、後世に語り継がれていくだろう。

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