『どうする家康』大失敗との批判を払拭? 女性視聴者から好評…女性キャラが大活躍する戦国時代の描き方に「とっても素晴らしい」

有村架純

有村架純 画/彩賀ゆう (C)まいじつ

何かと批判されがちな大河ドラマ『どうする家康』(NHK)が、女性視聴者から高い支持を獲得していることがわかった。

「『どうする家康』は大河ドラマとしてテッパンの戦国時代を描いたストーリー。主人公も、日本人なら誰もが知っている徳川家康で、大ヒット確実だと思われていたが大コケしています。その理由としては、大河らしくない軽くてサムいコメディーシーン、キャラの書き分けや掘り下げが全然なっていないことなどがあげられています」(ドラマライター)

脚本を務めているのは、『リーガル・ハイ』『コンフィデンスマンJP』(ともにフジテレビ系)など大ヒットコメディー作品を手掛けている古沢良太氏。しかし古沢氏らしいコメディーの軽さが大河とミスマッチで、視聴者を失望させているようだ。

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しかしそんな中でも、評価されている部分がある。女性の描き方だ。

「戦国時代を描くとなれば、当然ながら武将が活躍するストーリーになりそうなもの。しかし古沢氏が描く『どうする家康』は、女性の活躍がめざましい。夫を健気に支える古き女性像ではなく、自分の意見を申して、動乱の時代を良くしようと積極的に動いているのです」(同・ライター)

女性の描き方が超一流の『どうする家康』

特に9月24日に放送された第36話「於愛日記」では女性の活躍が、いつにも増して目覚ましかった。

タイトルの通り、家康(松本潤)の側室・於愛(広瀬アリス)が活躍したことはもちろん、本多忠勝(山田裕貴)の娘・稲(鳴海唯)が自分を犠牲にすることで戦を回避しようとしたり、千代(古川琴音)が久しぶりに登場して、その複雑な胸の内を語ったり。

極めつけは、物語のラスボスとなるという茶々(北川景子)が登場。型破りな登場の仕方で、オーラを漂わせていた。

「これまでにも『どうする家康』では、瀬名(有村架純)やお市(北川)、阿月(伊東蒼)、糸(志田未来)などが活躍。ステレオタイプのペラい男性キャラに対して、女性キャラはみな、複雑な思いを胸に宿して動乱を駆け抜けています。

そのため女性視聴者からは《女性の描き方がとっても素晴らしい》《戦国時代の大河で、こんなに魅力的な女性キャラクターにこんなにたくさん会えたのは嬉しい誤算》といった声があがっているのです」(同)

いっそ女性キャラが主人公ならば、ここまで批判されなかったかもしれない。

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