『VS魂』終了は改悪されたゲーム企画とフジテレビの懐事情が原因 『VS嵐』からのリニューアルが大失敗で…

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

9月28日の放送をもって、『VS魂グラデーション』(フジテレビ系)が最終回を迎えた。

「番組は2008年にお昼の番組として始まった『VS嵐』の後継番組。21年元旦、『嵐』の活動休止に伴い、相葉雅紀だけ残して他のメンバーは別のジャニーズグループから引っ張って来るマイナーチェンジを行いました」(テレビ誌記者)

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当初は「VS嵐」同様ゲストチームとのゲーム対決だったが、内容が変わったのは昨年春の改編でのことだ。

「形としては前身番組のリニューアルだったため、当初は巨大なセットで派手な対決を行っていました。しかし昨年春、『VS魂』から現在の名前に改め、しょぼいセットで並び替えを予想するだけの企画に成り下がった。

テレビならではの大規模感が売りだったのに、予想合戦なんてユーチューバーレベルのスケールに堕ち、番組は一気につまらなくなりました。この頃から、検索候補にも『VS魂 つまらない』とのワードが出始めたのです」(同)

 “貧すれば鈍する”なフジテレビの懐事情

これにより、番組はファンからも徐々に見放され、9月をもって番組が終了。後継番組には相葉MCの『木7◎×部』(もくしちまるばつぶ)が決まっているが、「VS」シリーズは15年の歴史に幕を下ろした。

「結局、グラデーションへのリニューアルが大失敗に終わったと見ていい。グラデーションになってからは、丸亀製麺の人気メニュー予想だの、牛丼チェーンの値段予想だの企業案件みたいなものばかりになっていましたし、正直、ファンとしても見てるのはしんどかったです」(番組ファン)

こんなにつまらない企画、不評になるのは事前に予想がつきそうなものだが、なぜフジテレビは強行したのか…。

「フジテレビをめぐってはこの夏、経営状況の悪化を受け、秋以降は全番組の予算を30~40%カットする方向であることが報じられました。『VS魂』は巨大セットを組み、チーム戦形式という特性上ゲストも多く、人件費・設営費にギャラにと、かなり高コストだったことが予想される。番組終了には、フジの懐事情の厳しさというのも絶対に影響しているはずだ」(製作会社関係者)

「嵐」の活動再開後、「VS魂」で対決するのがファンの悲願だっただろうが、叶わぬ夢に終わってしまった。

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