『らんまん』“描かれなかった”綾と竹雄の物語はどうなる? スピンオフ希望の声殺到で続編にも前向きか

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

俳優の神木隆之介が主演を務めるNHK朝の連続テレビ小説『らんまん』が9月29日に最終回を迎えた。あまりの良作に多くの視聴者が万感の思いに包まれる一方で、スピンオフ作品の制作の可能性について言及する声があがっている。

槙野万太郎(神木隆之介)が生涯をかけ、植物図鑑を完成させた。槙野家には、万太郎の姉・綾(佐久間由衣)と夫の竹雄(志尊淳)が新酒を持って訪れ、家族みんなで新酒を堪能する。

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新酒の名前は「輝峰」。脚本家・長田育恵氏の命名で、その理由は《いつも人の暮らしと共にあるお酒というメッセージを込めて》《山なら、生活の中でも日々、人の目に入る。その山々が光り輝いて、常に人の世と共にあるといいなと願って》と明かされている。

「もうひとつの主人公夫婦である、綾と竹雄が新酒を完成させるまでには紆余曲折がありました。

元々槙野家は日本酒の蔵元。万太郎に代わって綾が家業を継ぐも、ある日突然、火落ちして廃業に。2人は屋台『土佐』を開いて暮らしながら、万太郎の研究仲間・藤丸(前原瑞樹)とともに再び酒を造ろうとしていました。

藤丸は、一度は研究職をやめ、実家の酒屋を継ぎましたが、万太郎の姿に影響を受け、農科大学に通って酵母菌を研究。日本酒を造る「清酒酵母」は実在すると熱弁し、あらかじめ腐造や火落ちの原因となる菌を取り除いておけばいいと説きました」(芸能ライター)

静岡県・沼津へ移り住んだその後は…

当時、「酒が腐るから、女子(おなご)が蔵に立ち入ってはいかん」という迷信があった酒造業。藤丸の研究によって根拠のない迷信が打ち砕かれ、綾は涙を流しながら感謝の意を伝えていた。

「新酒の『輝峰』のため、綾と竹雄は藤丸とともに静岡県・沼津へ移り住んでいる。この3人による新酒作りにも、万太郎と同様紆余曲折あったはずで、視聴者の注目も必然的に集まっています。

朝ドラのスピンオフは、これまでも何度か制作されてきた。NHKとしても『らんまん』の好評は肌で感じているでしょうから、なにかしらの追加コンテンツを制作したいはず。3人の新酒作りの裏側を見てみたいとの声も届いているでしょう」(同・ライター)

もはや、万太郎より綾のほうに〝朝ドラのヒロインっぽさ〟を感じる。

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