テレビ界の逸材がまたネトフリへ…地上波ドラマは完全オワコン? 期待の『下剋上球児』もスポンサーの意向で頓珍漢シーン多発

鈴木亮平 

鈴木亮平 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

テレビ界から、また有能な人材がネット業界に流出してしまった。

日本テレビのプロデューサー・福井雄太氏が日テレを退社し、Netflixに移籍したという。福井氏は今年放送された『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』のほか、『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』『コントが始まる』など、カルト的な人気を誇るドラマを多く制作してきた。

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移籍のニュースに、ネット上では《テレビというメディアが終わりに向かって進んでる》《今の時代の象徴って感じ》《テレビでは作りたいものを作れないということ?》など、テレビ界の衰退を感じるという声があがっている。

「Netflixは今夏に脚本家の坂元裕二氏と5年契約を締結したことも発表していました。このように、優秀な人材をどんどんテレビ界から引き抜いている印象ですね。

最近はNetflixオリジナルの日本ドラマも充実し、世界的に大ヒットした『サンクチュアリ-聖域-』のほか、宮藤官九郎と大石静の共作『離婚しようよ』、永野芽郁の『御手洗家、炎上する』などが制作されています」(エンタメ記者)

『下剋上球児』では不自然なファミマ推し

Netflixに人材が流れるのは、テレビ界の財政難という単純な理由だけではないという。

「テレビでは年々コンプライアンスが厳しくなっており、フィクションですら自由な作品が作れない。さらに、CM放送による広告収入も減少しており、作中でスポンサーの商品を宣伝することもしばしば。

例えば、現在放送中の日曜劇場『下剋上球児』(TBS系)では、毎週出演者がファミリーマートで買い物するシーンがある。このほかにも細かいシーンをあげるとキリがなく、スポンサーの意向で予定した脚本と全く違ったドラマが出来上がっていることも想像に難くない」(芸能ライター)

さらに、テレビ朝日のバラエティープロデューサー・芦田太郎氏も昨年末にテレ朝を退社し、Amazon Prime Videoの制作へと移った。

自由にできないテレビ界に見切りをつけて、優秀な人材が存分に力を発揮できる場所を求めて、ネット業界へと流れているようだが、テレビはこのままオワコンになってしまうのだろうか。

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