地上波ドラマがますますオワコンに…Netflixへの人材流出が止まらない!

(C)Roman Samborskyi/ Shutterstock 

脚本家の坂元裕二氏が、Netflixと5年契約を締結したと発表された。日本のドラマ界全体で見ればポジティブなことではあるが、地上波ドラマにとってはネガティブな出来事となったようだ。

『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)をはじめ、『Mother』(日本テレビ系)、『それでも、生きていく』(フジテレビ系)、『カルテット』(TBS系)、『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)など、名作地上波ドラマを30年以上も書き続けている坂元氏。

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最近では映画制作にも関わり、2021年公開の『花束みたいな恋をした』が興行収入38億円超えの大ヒット。現在公開中の『怪物』では、第76回カンヌ国際映画祭・脚本賞を受賞するなど、紛れもなく日本トップの脚本家だ。

Netflixではさっそく年内に、吉沢亮と宮﨑あおいがダブル主演を務めるミステリー&ロマンティックコメディー映画『クレイジークルーズ』が配信されるという。

テレビ局からNetflixに人材が流出中

「かつて大ヒットを飛ばした脚本家が時代遅れとなっていく中で、坂元氏の脚本はいつの時代も視聴者の共感を集め、幅広い層から支持を集めています。

大人向けの作品が得意と思われていた中で、『花束みたいな恋をした』が女子高生を中心に爆発的な人気を獲得したのは衝撃的でした」(週刊誌記者)

坂元氏とNetflixの5年契約にドラマファンは大喜びだが、厳しくなったのが地上波ドラマだ。

「昨今、優秀な人材がどんどんテレビ局からNetflixに流れていると言われています。

最近、Netflix限定のドラマ『サンクチュアリ-聖域-』が世界的なヒットを記録しましたが、この脚本を書いたのが、2020年の『半沢直樹』(TBS系)などで脚本を担当した金沢知樹氏です。

坂元氏はここ数年、コンスタントに地上波ドラマ用に脚本を書き下ろし続けていましたが、今回の契約によって、5年は地上波ドラマに関わらないことになるでしょう。

『カルテット』や『大豆田とわ子と三人の元夫』が、低迷する地上波ドラマの価値や注目度を高めていたのは確実なので、この人材流出はかなり痛い」(同・記者)

地上波はこのままオワコンになってしまうのか…。

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