セガ渾身のソシャゲ『エラーゲームリセット』サービス終了へ…相次ぐ失敗作にゲーマーたちは不信感

セガ渾身のソシャゲ『エラーゲームリセット』サービス終了へ…相次ぐ失敗作にゲーマーたちは不信感

セガ渾身のソシャゲ『エラーゲームリセット』サービス終了へ…相次ぐ失敗作にゲーマーたちは不信感 (C)PIXTA

セガのスマートフォンアプリ『エラーゲームリセット』が、2024年1月5日をもってサービス終了を迎えることが明らかに。豪華クリエイターが参加するビッグタイトルだったこともあり、衝撃を受けるゲームファンたちが相次いでいる。

サービス開始から半年で衝撃の告知

同作は、弾幕を交わして敵を撃つ「シューティングライク」なバトルシステムのゲーム。その特徴は独特の世界観にあり、セガがあらゆる分野の頂点に君臨する架空の世界で、名作ゲームを擬人化した「キャスト」たちの活躍を描くものだった。

作中では『バーチャファイター』『スペースハリアー』『クレイジータクシー』など、さまざまなレトロゲームが美少女化。その対象はセガだけにとどまらず、バンダイナムコエンターテインメントやタイトー、カプコンやSNKといったゲーム会社の壁を超えたコラボを実現してきた。

また『ニーア オートマタ』で人気のシナリオライター・ヨコオタロウがクリエイティブディレクターを務めており、今年4月25日のリリースから大きな話題を呼んでいた。

ところが10月30日、そんな同作のサービス終了が突如告知されることに。リリースから1年も経たない段階で、“悪の企業セガ”のユニークな物語は幕を閉じることになった。

なおサービス終了は制作陣によっても無念の結果だったようで、プロデューサーレターでは、《あがけるだけあがいてきましたが、本当に無念ながら、サービス終了という結果を避けることが出来ませんでした》との想いや、ユーザーに対する謝罪が綴られていた。

ソシャゲを損切りすることのリスク

「エラーゲームリセット」は基本プレイ無料で、都度アイテム課金を行っていく形式のゲーム。そのためすでに課金を行っていたユーザーからは、短期間でサービス終了を迎えるという発表に対して、不満を隠しきれない声も上がっている。

同作だけでなく、セガはここ数年、スマートフォンアプリでの失敗が続いている状況。2021年7月には、『サクラ大戦』シリーズのソシャゲタイトルである『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~』がリリースから半年ほどでサービス終了するという衝撃の出来事があった。

また、『チェインクロニクル』の後継作である『シン・クロニクル』も、今年の5月末に1年2カ月ほどでサービス終了を迎えている。

「ただでさえ短期間でのサービス終了は、課金を行ったユーザーの怒りを招きがち。しかもそれが相次ぐことで、ゲーム会社自体への不信感がふくらみ、『その会社のソシャゲに課金したくない』という層が増えてしまいます。

致命的な損失を避けるためには、早い段階での損切りが必要なこともわかりますが、“短期サ終”の連発は負のスパイラルに陥るリスクを孕んでいます。

同じようにソシャゲ界隈での信頼を失いつつあるゲーム会社としては、たとえばスクウェア・エニックスが代表的。昨年から今年にかけて、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 -魂の絆-』を始めとして多数のタイトルがサービス終了しています」(ゲーム誌ライター)

成功すれば莫大な利益が上がる一方、失敗のリスクも大きいソシャゲタイトル。セガにはまだ『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』などの稼ぎ頭も存在するが、ソシャゲ事業を立て直すことはできるだろうか。

文=「まいじつエンタ」編集部

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