『フェルマーの料理』演出がダサすぎて視聴率ダウン! 主人公・高橋文哉の“闇落ち”から巻き返すことも可能?

高橋文哉 

高橋文哉 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

高橋文哉と志尊淳がW主演を務める金曜ドラマ『フェルマーの料理』(TBS系)。キャスト陣の演技は高く評価されているが、それだけでは視聴率回復に繋がらないようだ。

『月刊少年マガジン』で連載中の同名コミックを実写化。天才数学少年の北田岳(高橋)が、謎多きカリスマ料理人・朝倉海(志尊)に料理の才能を見込まれ、成長を遂げていく。


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岳はスタッフ全員を納得させるまかないを作り、超一流レストラン「K」の仲間入りを果たす。とはいえ、新人の岳ができることといえば、先輩シェフのサポートや観察ばかり。11月3日放送の第3話では、海が岳に大事なお客様に提供するメニューを考えるよう指示を出し、唯一岳を認めていない料理人・孫六(板垣李光人)をサポート役に任命した。

高橋と志尊に加え、メインキャストには小芝風花もキャスティングされているが、肝心の視聴率は相変わらず鳴かず飛ばずの状態。初回の平均世帯視聴率は5.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)で、第2話は5.9%、第3話は5.3%という結果に。

キャスト陣の演技面は好評だが、いったい何が不評なのだろうか。

『鎌倉殿の13人』は小栗旬が闇落ちしてさらに人気に

「原因の1つに、トンデモ展開だらけの現実離れしたストーリーに加え、演出のダサさが挙げられる。料理と数学という斬新なテーマを扱う作品なので数学要素を表現する際、数式や定理を画面いっぱいに散りばめるのだが、そのダサさが視聴者を遠ざけている。

例えば岳がメニューを思いついた際には、画面いっぱいに数字が飛び交い、その中から正解となる数字を掴むような演出だった。漫画表現では違和感がないものの、ドラマではチープな印象を受けるのだろう」(ドラマライター)

数学要素の表現は、初回放送から指摘されており、すでにドラマの視聴をやめてしまった人も少なくない。ネット上には《途中で入る数字の演出がクソダサすぎて見ていられない》《テンポはいいのに演出が残念》といった声が見受けられた。

「今後、唯一期待が持てるのは、後半に待ち受けるであろう岳の〝闇堕ち〟エピソード。これまでも物語の随所に、未来の岳と思われる回想シーンが挟み込まれています。そこでの岳は、純粋無垢で1番下っ端の料理人ではなく、人が変わったように先輩シェフたちを叱咤している、いわば闇堕ちした姿。

途中から主人公が闇堕ちして、バズった作品といえば2022年に放送されていたNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が挙げられるでしょう。小栗旬演じる北条義時の負の感情が露呈し、作品の内容がネガティブに寄ったことにより、視聴者の〝怖いもの見たさ〟のような感情を刺激しました。『フェルマーの料理』も『鎌倉殿の13人』のように岳の劇的な変化の詳細が明かされれば、視聴率が回復するかもしれません」(芸能ライター)

岳の闇落ち理由が明かされるまで、なんとか小芝や志尊の演技力で視聴率を保ってほしいものだ。

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