『いちばんすきな花』視聴者離れ加速! 仲野太賀が突然クズ男に…軽薄な人物描写にガッカリ 『silent』の成功は偶然だったのか

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

俳優の仲野太賀が11月16日に放送されたドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ系)第6話に出演。仲野演じる赤田鼓太郎が突然クズ男化し、視聴者を落胆させている。

「男女の間に友情は成立するのか?」をテーマに、全く違う人生を送ってきた男女4人が交錯するオリジナル作品。

赤田は、主人公のひとり・潮ゆくえ(多部未華子)の高校時代からの元親友。ゆくえに恋愛感情は無いが、付き合っていた彼女と結婚することになったのを機に、結婚相手の気持ちを優先して「もうゆくえとは会えない」と言い出し、友達を卒業している。

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第6話で保険の営業マンである赤田が春木椿(松下洸平)の家を訪れた際、そこにゆくえが遊びにやって来る。とっさに「彼氏?」と聞き、「違うよ。普通に友だちだよ」と返されても、赤田は恋愛関係だと信じて疑わない。

椿にも「寂しさ紛らわすために潮のこと利用するのやめてもらえます?」と突然キレだし、去り際には「潮の恋愛遍歴全部知ってますけれど、春木さん、ぜんっぜん潮のタイプじゃないですよ!」という捨てセリフを吐く。残されたゆくえと椿の間には気まずい空気が流れるのだった。

ペラペラのクズがよく出てくる作品

「これまでの赤田は視聴者の好感度が高かった。ゆくえのことを大切に思う一方、男女の友情が理解できない婚約者の気持ちを優先し、合わせようとする健気な姿は多くの共感を集めていました。

しかし今回、ゆくえの新しい友達である椿に嫉妬し、初対面の椿に対しても人が変わったかのように暴言を吐く始末。作中で〝事件〟を起こしたいがために、キャラ変してクズ男になってしまった印象です」(芸能ライター)

脚本を担当する生方美久氏は、〝当て馬にもちゃんと人生がある〟という視点を大事にしている。前作のヒットドラマ『silent』(フジテレビ系)ではその意思が反映されていたが…。

「『いちばんすきな花』では深雪夜々(今田美桜)に言い寄った同僚男性や、顔の良い佐藤紅葉(神尾楓珠)を都合よく利用しているモブ同僚、そしてキャラ変して暴言を吐く赤田など、あまりにも現実離れした軽薄な登場人物が多い。

こうしたことから〝主人公4人以外が全員クズの世界〟なんて揶揄されているほど、キャラの描き方が雑です。もっとも、主人公4人も見方によってはだいぶクズなのですが」(同・ライター)

また、作者の主張が激しいことも敬遠される一つだ。

「ドラマでは、メインキャラが〝名言風〟の言葉をたくさん使うのが特徴なのですが、キャラと台詞があっていないことが多い。これは、脚本家が自分で思いついた主張を無理やりねじ込むためで、そのせいで人物描写が崩壊しているとされています」(同)

どことなく、あの失敗作『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)を彷彿とさせる作品だ。

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