日向坂46は関東のローカルアイドル? 最新アルバム『脈打つ感情』のエリア販売比率から見える今後の課題

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一時期の日向坂46は、坂道グループ序列1位の乃木坂46に迫るほどの勢いを見せていたが、ここ最近は〝関東のローカルアイドル〟と揶揄されるほど下り坂だ。

11月8日にリリースされた日向坂46の2ndアルバム『脈打つ感情』は、Billboard JAPAN週間アルバム・セールス・チャートで15万6728枚を売り上げ、ランキング首位を獲得している。

CD不況の現代としては大きな売り上げと言えるが、19日にBillboard JAPANが公開した「深ヨミ記事」で驚きの事実が発覚した。

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SoundScanJapanの販売データによると、『脈打つ感情』の関東での販売比率が、2020年9月リリースの1stアルバム『ひなたざか』から大幅に増加。『ひなたざか』が50.2%だったのに対して、『脈打つ感情』は66.6%に伸びたという。

Billboard JAPANの発表による『ひなたざか』の初週売り上げは17万1526枚だったため、『脈打つ感情』は売り上げが1.5万枚下がったが、関東では好調なことが伺える。

日向坂46ローカルアイドル化の原因は?

「日向坂46の地方開拓は今後の課題でしょう。全国ツアー中の今年10月、メンバーの佐々木美玲はブログで《宮城公演ね、少し席が空いてしまっていたの》《ライブが始まってそこの席を見た時悔しさが溢れました》とお気持ちを表明しました。

《これを書くことで無理をして欲しいわけではありません》とも綴られていましたが、トップアイドルがライブでの空席に言及することは異例です」(アイドルライター)

では関東以外の地域で、何故ここまで差が出てしまったのだろうか。

「彼女たちの冠番組『日向坂で会いましょう』は、2021年3月まで地方局でも放送されていましたが、現在は関東ローカル。坂道グループは48グループと違い、専用の劇場がない。いわば冠番組が劇場の代わりに機能していた一面があるのです。

乃木坂46はそもそも個人メンバーの露出が多いうえ、冠番組『乃木坂工事中』は一部地方局でも放送されているほか、公式YouTubeチャンネル『乃木坂配信中』に動画がアップされます」(同・ライター)

しかし、紅白歌合戦に返り咲いた櫻坂46の冠番組『そこ曲がったら、櫻坂?』も関東ローカルだ。

「櫻坂46は、YouTubeで公開されたMVやTikTokを通じて人気が復活し始めている。なにより今年は『Start over!』というアタリ曲を引いたのが大きい。さらに世界進出も視野に入っており、今年7~8月には『Japan Expo 2023』で、パリとクアラルンプールで初の海外ライブを成功させています。

そもそも古参の日向坂46ファンからは、4期生の活動や最近の楽曲クオリティーに疑問の声が上がり続けています。櫻坂46は3期生を上手く活用しており、『Start over!』や『承認欲求』といった楽曲のクオリティーが高く、グループカラーにも合っている」(同・ライター)

日向坂46は2021年に「全国おひさま化計画」と題してアリーナツアーを行っていた。今後、ライブに力を入れていくと公言しているが、まずは地方開拓が人気復活のカギを握っているだろう。

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