『ぼる塾』4人目のメンバー復帰に冷たい声…育休復帰・酒寄希望への強い風当たりは日本社会の実情?

画/彩賀ゆう

画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

12月9日に開催されたお笑い賞レース『女芸人No.1決定戦 THE W』決勝戦で、『ぼる塾』がフルメンバーで初のテレビ出演を果たした。

トリオのイメージがある「ぼる塾」だが、元々はあんり・きりやはるかの『しんぼる』と、田辺智加・酒寄希望の『猫塾』が合併したカルテット。酒寄の産休に伴って3人で活動していたところ、一挙にブレークを果たした。

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以降、テレビではトリオとして活動し、単独ライブやYouTubeは4人で活動するスタイルに。2020年の「THE W」では3人で決勝に進出したが、今回は4人としてエントリー、フルメンバーで初のテレビ出演となった。

しかし、4人では初のテレビ出演ということで、視聴者は違和感を抱いてしまったようだ。

ネット上には《4人だったのを知らない》《3人体制のときに売れたってことは可哀想だけど必要ないんじゃないの》《4人いるメリットが全然見えなかった》《世間に認知された時が3人だから違和感覚える人が多いのは仕方ない》といった声が相次いだ。

酒寄希望「育休中に相方がめちゃくちゃ売れた」

「ネット上にはネタの方向性に疑問の声も。最初は3人で漫才を進め、途中で『アンタ誰だよ!』と酒寄をイジる方が笑いを取れたのではないかという分析も見られました。トリオ体制に見慣れた視聴者が、酒寄に抱く違和感を利用しようというわけです。しかし、こうした意見が上がる辺り、いずれにせよ、酒寄が浮いて見えたという視聴者が圧倒的のようです」(芸能ライター)

だが、こうした指摘は酷なものがある。この葛藤は、他ならぬ本人が最も痛感しているのだ。

「昨年4月にアップされたnoteで、酒寄は『育休中に相方がめちゃくちゃ売れた』と題した記事を公開。長文でしたが、3万近い〝いいね〟がつく大反響となりました。内容は『ぼる塾』メンバーの仲の良さや、売れても田辺が全く偉ぶらず変わらないことを明かしたものもので、外野はとやかく言うものの、当人たちは一体感と絆を持ってお笑いに取り組んでいることが分かります。

また、『ぼる塾』は産休・育休が自由というグループ内ルールを定めていると公言しているので、次は他の誰かが抜けて酒寄が支えるという構図もありえるでしょう。その時は、また別のメンバーに違和感が指摘されるかもしれない」(同)

戻ってきても元のような仕事につけない――。産休や育休は制度化されているものの、影響を考えると現実的に取りづらい日本社会の実情を反映しているかのようだ。

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