『ONE PIECE』黄猿がルフィに加勢!? エッグヘッド編が描くのは“シャボンディ諸島のリベンジ”な…

『ONE PIECE』黄猿がルフィに加勢!? エッグヘッド編が描くのは“シャボンディ諸島のリベンジ”なのか

『ONE PIECE』107巻(尾田栄一郎/集英社)

1月6日発売の『週刊少年ジャンプ』6・7合併号に掲載された『ONE PIECE』最新話にて、“黄猿”ことボルサリーノをめぐる意味深な描写が登場。ついに世界政府を裏切り、ルフィ側に寝返ったのではないか…と波紋を呼んでいる。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

第1103話『ごめんね、お父さん』では、バーソロミュー・くまの過去編が完結し、時間軸が現在へ戻る。未来島エッグヘッドにて、ジュエリー・ボニーが五老星のジェイガルシア・サターン聖に捕まっている場面が描かれた。

ボニーはサターン聖に対して決死の攻撃を行おうとするも、なぜか能力が弱まっていてダメージを与えられない。それはボニーが過酷な現実を知り、未来の可能性を信じられなくなったことが原因だという。

サターン聖はボニーの能力や、ボニーの母親がおかされた難病が実験の結果であるとを明かし、さらに絶望感を煽る。そんな窮地に飛び込んできたのは、人格を奪われて人間兵器となったはずの父・くまだった──。

今回は絶望的な戦況が描かれる一方、くまの乱入によってわずかな希望が見出されることに。他方で、「ギア5」の反動によってダウンしていたルフィのもとに、何者かが食料を届けるという出来事も描かれていた。

まともに動けるキャラクターがほとんど残っていないため、謎めいた描写ではあるのだが、読者のあいだではこれが“黄猿の暗躍”ではないかと囁かれている。

ますますシャボンディ編と酷似していく状況

黄猿はルフィと相打ちとなった後、ダメージが蓄積し、その場で動けなくなったかのように描かれていた。しかし「麦わらの一味」の面々とは違って、物理的に拘束されているわけではない。また「ピカピカの実」の能力によって、目にも止まらぬ高速移動を行うこともできる。

ルフィのもとに食料が届けられた直後には、黄猿の体勢がわずかに変わったようなコマも描かれており、明らかに意味深だ。何より、食料のなかに黄猿の好物であるラーメンが含まれていたことが決定的な証拠と見られている。エッグヘッドに向かう船で黄猿が食べていたラーメンと、どんぶりの柄が一致していたため、偶然とは考えにくいだろう。

黄猿はこれまで世界政府の言いなりで動いてきたが、Dr.ベガパンクやくま、ボニー、戦桃丸と親しかったため、その胸中には複雑な思いが渦巻いていた。ボニーが絶体絶命のピンチに陥ったことで、状況を打破するためにルフィを回復させようとした…という可能性は十分ありえそうだ。

黄猿は俳優の田中邦衛をモデルとしたキャラクターだが、田中にはドラマ『北の国から』で放った「(子どもが)まだ食ってる途中でしょうが」という有名なセリフが存在する。今後、この名ゼリフをオマージュしたような場面が出ることも期待されているようだ。

もし本当に黄猿がルフィたちの側につくとすれば、戦桃丸やくまを含めて、「シャボンディ諸島編」で「麦わらの一味」を追い詰めた3人が、全員味方になったことになる。「未来島エッグヘッド編」は、「シャボンディ諸島編」のセルフオマージュとしてルフィたちの“リベンジ”が描き出されるのかもしれない。

だとすれば、「シャボンディ諸島編」でルフィが天竜人を殴る決定的な事件が起きたように、五老星の1人に天誅を食らわせる展開が待ち受けていたとしても、おかしくはないだろう。

黄猿がどのような役回りを演じてくれるのか、今後の展開にも期待するしかない。

文=Tら
写真=まいじつエンタ