水原一平氏の父親に直撃したフジテレビの映像は「印象操作」。元放送作家・長谷川良品が指摘「やり取りがあまりに不自然」

元放送作家の長谷川良品氏は、3月24日に自身のYouTubeチャンネルを更新。大谷翔平選手の通訳・水原一平氏の違法賭博疑惑に関するテレビの報道姿勢について語った。

アメリカの複数のメディアによると、大谷選手の代理人弁護士が水原氏の違法賭博関与を明らかにしたという。大谷選手の口座からブックメーカーに450万ドル(およそ6億8000万円)が送金されていたとのこと。

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長谷川氏は、これまでの大谷選手にまつわる報道を「過保護ジャーナリズムに過ぎないと揶揄した通り、本来多面的な視点が求められるテレビを始めとするマスコミが、大谷応援団に成り下がり、やれ結婚だ愛犬だポルシェだなどとチープなワイドショー視点でただただ浮かれた報道しかしてこなかったツケが回ってきた印象」「ワイドショー的な”報道ごっこ”という下世話な方向へと進みつつある」と懸念を示し、中でもフジテレビの報道姿勢に疑問を呈した。

フジテレビの記者はアメリカ・カリフォルニア州にある水原氏の父親の自宅を直撃取材。記者の「一平さんが賭博に関与していたというのは?」という問いかけに「知らない俺は何も」とインターホン越しに怒鳴る様子が、フジテレビの各番組で繰り返し放送された。

長谷川氏はこの放送を見て「父親を挑発して怒らせておいて、都合の悪いシーンは全カット」と感じたという。その理由は「やり取りがあまりに不自然で、水原氏の父親がいきなり声を荒げていたから」と指摘。

一体なぜフジテレビは水原氏の父親を怒らせるほど、執拗に食い下がったかについては「印象操作が狙い」と断言。「大谷選手の口座に不正アクセスし、7億近い大金を、自身の借金返済のために送金した素行の悪い息子の父親」というイメージを想起させるためだと長谷川氏は推測する。その上で「どうしても取材対象者が感情的になるシーンを使うのであれば、少なくともその前後のシーンは全て公開しないとアンフェアです」と提言した。

参考:YouTubeチャンネル『長谷川良品「テレビ悲報ch」』

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