にゃんこスター、はんにゃ、ミルクボーイ…消えたお笑いコンビの現在は?

金田哲 

金田哲 (C)まいじつ

いつの時代も移り変わりが激しいお笑い界。一世を風靡したお笑いコンビの中には、今もなおテレビで生き残りを続けるグループと、姿を消したと言われるグループが存在する。今回は、いつの間にか見かける機会が少なくなったお笑いコンビを紹介していこう。

まずは〝一発屋〟と呼ばれて久しい男女お笑いコンビ『にゃんこスター』。すでに忘れている人も多いだろうが、「にゃんこスター」は2017年の『キングオブコント』で一躍その名を轟かせ、無名から一夜にして大ブレークし、多数のCM契約も獲得していた。

しかし、徐々に露出が減少した後は〝消えたコンビ〟に数えられ、コンビでのネタ見せ機会はほぼ皆無。そんな2人が見出した活路は、テレビで終わったタレントの行き着く先としておなじみのYouTubeだった。彼らは、コロナ禍直前の2020年2月にコンビのチャンネルを開設し、さまざまな企画に挑んでいる。

しかし、世間の反応は芳しくない模様。初回の動画こそ48万回再生を記録したものの、以降10万回以上の再生数を記録したものは『Aマッソ』とのコラボ動画のみ。普段は数千再生がコンスタントで、「にゃんこスター」自体の人気は感じられない結果になってしまっている。

さらに、2人は今も定期的にライブを行い、配信もしているがこちらも取るに足らない数字だ。特筆するならば、アンゴラ村長の『見たことある人モノマネ』と、特技の縄跳びダンスを活かしたTikTokがプチ人気なことくらいだろう。

2人はここから再ブレークを果たせるのだろうか…。

『ミルクボーイ』は関西でひっそりと活躍中?

続いては、2000年代最後の年である2009年に、芸能界を席巻していた『はんにゃ』。彼らは『オリエンタルラジオ』を同期に持つ吉本NSC東京10期生で、08年の『爆笑! レッドカーペット』(フジテレビ系)で『しずる』『フルーツポンチ』らとともにブレーク。翌年には『ピラメキーノ』(テレビ東京)、『キャンパスナイトフジ』(フジテレビ系)といったレギュラーも獲得していた。

さらにはCMやドラマ『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』(同系)にも出演し、10年2月には「ピラメキーノ」企画の『Onaraはずかしくないよ』でCDデビュー、オリコン週間2位を獲得。「レッドカーペット」世代では名実ともに人気トップの芸人となった。テレビで見る機会は少なくなったものの、現在の2人は「にゃんこスター」と同じく、個人のYouTubeチャンネルを開設。細々と動画を投稿しているようだ。

「『じゃない方』『無能』と揶揄されまくった川島ofレジェンドは、3年前にYouTubeデビュー。やはりお笑いでは勝負できないのか、内容は特技を活かした料理チャンネルと化しています。再生数は数千~数万で、まれに10万超が出るといったところ。なかなかためになるレシピが多いものの、知名度よろしく、やはり苦戦しているようです」(芸能ライター)

川島はこの程度だとしても、アイドル的人気で時代を作った金田はさすがに好調…と思いきや、たまに爆発があるだけで、普段は川島に毛が生えたようなレベルだ。

「金田は4月にチャンネルを開設し、3回目で『Onaraはずかしくないよ』を披露。40万超の再生数と反響を集めましたが、以降は数千と不調でした。これを受け、7月には同曲のダンス動画をアップし、久々の10万再生超を記録。以降、1万~6万くらいは記録するようになりましたがまだまだ高いとは言えず、10年経っても『ピラメキーノ』にすがるしかない燃えカスのような有様です」(同ライター)

そして2019年の『M-1グランプリ』チャンピオンを獲得した『ミルクボーイ』。王者獲得直後は連日のようにテレビ出演していた彼らだが、現在は姿を見る機会が激減してしまった。果たして何をしているのだろうか。

彼らのネタとして真っ先に思い浮かぶのは、「M-1」決勝戦のファーストラウンドで披露した「コーンフレーク」だろう。大会史上最高得点を叩き出し、審査員はもちろん、視聴者にも強烈な印象を与えた。しかし、同年の「M-1」で2位だった『かまいたち』は連日メディアに出演しているにもかかわらず、「ミルクボーイ」は一目で分かるほどに露出が激減したため、心配する声が相次いでいた。

「関東の人々から心配されている『ミルクボーイ』ですが、もともと積極的に東京へ進出する気はなかった様子。2020年末に出演したラジオ番組『ダイアンのよなよな…』(ABCラジオ)で、東京進出はしないと明言していました。彼らはお笑いタレントとしてテレビに出演するよりも、芸人として漫才に力を入れたいのでしょう。関西での人気は健在なようです」(芸能ライター)

消えた訳ではなく、関西で活躍している「ミルクボーイ」。関東の芸人が飽和状況にある昨今、今後は「ミルクボーイ」のような活動方針の芸人も増えていくことだろう。

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