『鬼滅の刃』巨大広告の“お色気規制”に賛否「本末転倒」「配慮は当たり前」

(C)image_vulture / Shutterstock 

絶賛放送中の大人気アニメ『「鬼滅の刃」遊郭編』(フジテレビ系)。同作の巨大広告が東京・新宿駅の地下通路に登場したのだが、キャラクターのお色気描写に〝規制〟がかけられており、ネット上で賛否を呼んでいる。

1月31日より新宿駅地下「メトロプロムナード」に登場した「鬼滅の刃」の巨大広告。「いよいよ〈遊郭編〉最終局面」という文言と共に、アニメ制作会社『ufotable』が描き下ろしたキャラクターたちの立ち絵が、全面に押し出されたファン必見の広告となっている。

その広告には、主要キャラクターの竈門炭治郎や禰豆子をはじめ、「遊郭編」で活躍する音柱・宇髄天元や、敵である上弦の陸・堕姫と妓夫太郎兄妹の5名が。しかし、胸の谷間をチラつかせる堕姫のイラストは、なぜか胸と下着部分が〝謎のエフェクト〟で隠されている。また「遊郭編」で体を成長させ、着物の胸元がはだけた禰豆子も、エフェクトにより谷間が覆われていた。

隠せばOK? 表現規制に賛否の声…

新宿駅の地下をジャックした「鬼滅の刃」の巨大広告に、ファンは大興奮。しかし、胸の谷間などを隠した規制に違和感を覚える人も多く、ネット上では、

《なんか不思議だよな。隠すとエロさが増すという共通認識はあるのに、実際にこういう形であろうと露出してなきゃ文句は言われないっていう。なんか本末転倒》
《笑ってしまった。謎の配慮してるのに、その上にデカデカと「遊郭編」って書いてあるのめちゃくちゃ面白い》
《不特定多数の目に強制的に入れてくるような広告では、この程度の配慮は当たり前》
《ぞっとするな。ああやって隠そうってなるものが、テレビでばんばん流れてるんだもん》
《そもそも隠さなきゃいけないような衣装にするなよ》
《駅の広告で鬼滅の女キャラの肌にエフェクトがかかってても別にいいでしょ、谷間が隠されたところで内容に影響ないし》
《公共スペースの広告でこうなるなら、構図をもうちょい工夫するとかなかったん?とは思うな》

など、さまざまな声が寄せられている。

「動画ストリーミングサービスで海外でも楽しまれている『遊郭編』ですが、今年1月9日放送の第6話では、海外勢の間で物議を醸したことも。それは禰豆子が成長して胸の谷間が露わになったシーンで、《なぜ彼女を性的にするのか》《とても不気味》など批判が殺到していました。禰豆子が14歳という設定のため、少女の胸の谷間を映した描写が、海外勢には〝性搾取〟〝性差別〟などと感じられたのでしょう。また日本でもフェミニストが常に目を光らせているため、新宿駅の広告の配慮も仕方ないことでしょう」(芸能ライター)

今回の采配はこれからのアニメ業界にどんな影響をもたらすのか、表現の自由を懸けた戦いは終わらない…。

【あわせて読みたい】