金ロー『ローマの休日』鬼滅声優の演技に大ブーイング!「違和感がすごい」

(C)Stefano Chiacchiarini ’74 / Shutterstock 

5月13日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)は、オードリー・ヘプバーン主演の名作映画『ローマの休日』デジタルリマスター版を放送。しかし、事前に話題になっていた吹き替え声優の変更が原因で、ネット上にはブーイングが続出している。

18年ぶりの地上波放送となる不朽の名作「ローマの休日」。ローマの街を舞台に、とある国の王女・アン(オードリー)と、アメリカ人新聞記者のジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)の恋模様を描いたラブストーリーである。今回の放送では、吹き替え声優の変更が事前に発表されていた。アンに人気アニメ『鬼滅の刃』の胡蝶しのぶ役として有名な声優・早見沙織が、またジョーに同じく鬼滅声優の浪川大輔が抜擢されている。

「声優変更の発表時、早見らが人気声優だったこともあり、《喜ぶの声優オタだけじゃん》といった批判がありました。時として人気者の起用は、客寄せパンダのように見られてしまうことがあります。早見らの起用を否定する人は、『ローマの休日』という不朽の名作を、声優の名前ありきで宣伝してほしくないといった心理だったのでしょう」(芸能ライター)

アニメ声優の“ゴリ押し”にウンザリ?

映画の放送中も、視聴者からは、

《ローマの休日じゃない感がすごい》
《浪川のグレゴリーペックに違和感》
《声が違うね。早見さんと浪川さん? 慣れ親しんだ吹き替えじゃなくて違和感がすごいけど》
《やっぱりアン王女の吹き替えは池田昌子様のイメージが偉大すぎて》
《浪川大輔がグレゴリー・ペックの吹き替えにキャスティングされてしまうのだから、日本の洋画吹き替え文化もここまで堕ちたかと思ってしまう》
《私の知ってるアン王女じゃなくなってしまった》
《昔の映画の声優を新しく変える必要があるのだろうか?》

などの不評が殺到。声優ありきの宣伝だったため、その人の顔や声、キャラを思い浮かべてしまうことが違和感に繋がったのかもしれない。

「ちなみに今回の吹き替え版には、『鬼滅の刃』の鬼舞辻無惨役の関俊彦と不死川実弥役の関智一も起用されており、鬼滅声優の多さが目立っていました。アニメオタクは喜んでいましたが、《彼らを鬼滅声優と括られたくない》など、不満を漏らす人も多かった印象。しかし、『金ロー』の公式ツイッターは彼らを紹介する際、最初に鬼滅の役柄を紹介するなど、鬼滅声優としてプッシュしていました。多くの人に見られている作品として鬼滅を挙げるのはごく自然な流れでしょう」(同・ライター)

過去に「金曜ロードショー」は映画『チャーリーとチョコレート工場』で、吹き替え版に宮野真守を起用して批判を集めたこともある。新声優の起用は慎重に行った方がいいのかもしれない。

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