占いブーム再到来!? 日本人が“スピリチュアル”に傾倒する理由とは…

美輪明宏 

美輪明宏 (C)まいじつ 

その性質から、多くの批判を呼ぶことがある〝占い番組〟が、昨今のテレビ界で流行の兆しを見せている。

「1980~90年代のスピリチュアルブームは、オウム真理教・顕正会・立正佼成会といったカルト宗教の相次ぐ事件により、〝オカルト=危険〟とのイメージが付いて急速に沈静化。しかし、新世紀への漠然とした不安や長引く平成不況、2003年に自殺者が過去最多を記録した暗いムードもあり、00年代半ばからは再び盛り上がりを見せています。その代表格が、細木数子さんの『ズバリ言うわよ!』(TBS系)や江原啓之・美輪明宏の『オーラの泉』(テレビ朝日系)で、当時の日本に一大スピリチュアルブームを巻き起こしました」(オカルトライター)

そんなブームも、SNSが発達し、視聴者から『非科学的だ』と批判を浴びるようになった10年代以降は再び下火に。しかし時代が一周したのか、20年代に入ってから、この手の番組が再び脚光を浴びるようになったのだ。

「その筆頭となるのが、20年4月にスタートした『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)。この好評を受けてか、昨年12月からは『占いリアリティーショー どこまで言っていいですか?』(テレビ東京系)なるタイトルまで丸パクリな占い番組が始まるなど、現在、占い番組には何度目かというブームが訪れています」(テレビ誌記者)

占いブームで占い師たちは大儲け!?

その流行ぶりは、出演する占い師の好調さからもうかがうことができる。

「番組でお馴染みの占い師・木下レオン氏は、現在〝日本一予約が取れない占い師〟として大人気。20分5000円、40分1万円の鑑定の他、関連書籍やオンラインサロンも絶好調で、かなりの稼ぎが予想されます。同じく番組常連の星ひとみ氏も、全国から鑑定希望者が殺到するのみならず、監修書籍に発売前から重版がかかるなど人気はうなぎのぼり。グラドルとして芸能活動していた頃に比べると、収入の0の数が2つは違うでしょうね」(芸能記者)

やはり、現在の日本は〝占いブーム〟の真っ只中らしい。その勢いは、00年代に起こった細木さんや美輪・江原を超えるかもしれない。

「占いブームの波を見ると、およそ10年毎に流行っては廃れてを繰り返している。また、流行る時には、世紀末や不況・自殺増といった社会不安がセットなのも特徴です。今回の占いブームもちょうどコロナ禍と同時期のスタートですから、やはり、人々が不安で〝何かに縋りたい〟と感じた時に占いは流行するのでしょう」(前出・オカルトライター)

占いはオカルトなどではなく、皇室行事にも用いられている立派な日本文化なのだ。

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