今週も、さまざまなジャンルのゲームが界隈を賑わせました。旬の話題をお届けする『まいじつエンタ』で、今週もっとも話題となったゲームニュースをご紹介します(9/15配信まで)。
1位 『どうぶつの森』の“丸パクリゲー”がスイッチに登場! 任天堂の懐が深すぎる…
2位 『地球防衛軍6』大ヒットはVTuberのおかげ? ゲームファンたちは猛反論
3位 『ポケモンSV』の新キャラに賛否両論!“ポリコレ配慮”はオタクの難癖?
4位 『任天堂』の好感度がストップ高!“日本の恥”汚職まみれの東京五輪から撤退で再評価
5位 伝説の格ゲー『ブレイブルー』消滅間近!? ライトオタクを取り込んだ名作は今…
任天堂はパクリに厳しい?『Hokko Life』に賛否
今週もっとも注目を集めたのは、9月27日にニンテンドースイッチで発売予定のゲーム『Hokko Life』にまつわる話題でした。
「Hokko Life」は、もともとSteamで2021年6月にリリースされたスウェーデンのゲーム。小さな街「Hokko」で、素材を集めて家具やアイテムをクラフトしたり、虫や魚を採ったり、住民と仲良くしたりと、ほのぼのライフを楽しむことができます。
しかし電車で街に辿りつくオープニングや、人間のプレイヤー、キュートな動物の姿をした住民など、あらゆる点が『どうぶつの森』シリーズに瓜二つ。細かいところを見れば、アイテムを拾うモーションや魚釣りでの魚影なども、かなりよく似ています。
そのため、リリース当初から“パクリ”と指摘する声が殺到し、《唯一オリジナルなのは地形ぐらい》《動物同士が会話してるとことかまんまに見える》といった指摘が飛び交うことに。国内外で炎上に発展しており、海外メディアでは「恥知らず」とまで揶揄されていました。
そんな同作が、本家本元である任天堂のニンテンドースイッチに、日本語対応したうえで移植されるようです。法的手段をとらず、むしろ迎え入れるような姿勢に、ゲーマーたちは驚きを隠せないようです。
世間でこうした反応が上がっているのは、そもそも任天堂には「パクリに厳しい」イメージがあるからでしょう。同社は昔から、特許や著作権関連で訴訟をいくつも起こしてきました。
たとえば、スマートフォン向けゲーム『白猫プロジェクト』の「コロプラ」に対しては、「ぷにコン技術」をめぐる特許侵害で訴訟。また『マリオカート』そっくりの公道カートを扱う企業「マリカー」を、著作権侵害で訴えたこともありました。
さらに、遡ること約20年前には、『ポケットモンスター』の二次創作の同人誌を販売した作家を告訴したことも。さまざまな出来事から、任天堂の厳格なイメージができあがっています。
なぜ他の“パクリ”は厳しく対処されたのに、「Hokko Life」は許されたのか。永遠の謎として語り継がれそうです…。
続いては、アクションシューティングの人気シリーズ最新作『地球防衛軍6』にまつわる話題です。
『地球防衛軍6』大ヒット理由は…
『地球防衛軍』シリーズは、地球防衛軍(EDF)の隊員となり、宇宙からの侵略者と戦うシューティングゲーム。同作の源流である「SIMPLEシリーズ」でも知られるディースリー・パブリッシャーの人気タイトルの1つ。
8月25日に最新作である「地球防衛軍6」が、PlayStation 5・PlayStation 4向けに発売。ダウンロード版を含めて、シリーズ最速のペースである初週30万本の売れ行きを記録しました。
ちなみに同作は、早期購入特典として『ホロライブ』のVTuberである白上フブキ、百鬼あやめ、大神ミオとコラボしたアイテムを入手可能。また、大神ミオは自身のYouTubeチャンネルで、何度も実況プレイの配信を行っています。
そのためVTuberファンの間では、「ホロライブのコラボ効果でヒットした」という認識が広まることに。《地球防衛軍6の今回の売上、ホロライブがかかわってきてる感じは凄くする》《ホロライブとコラボすれば間違いなく増収だからすごい》と、宣伝効果を称える声が上がっていました。
しかし「地球防衛軍」ファンの中には、こうした宣伝効果を否定する人も少なくありません。というのも、前作「地球防衛軍5」は、世界累計100万本を超えるシリーズ最高の大ヒットを記録。そのうえで「6」は、「5」とストーリー的にもつながりの深い続編となっています。この「5」が好調だったからこそ、「6」のヒットにつながった…という主張は、道理が通っているでしょう。
また、今作のダウンロード版はPS Plus会員向けの予約購入割引なども実施されていました。こうした事情から、一概に「ホロライブ」のおかげと断定されることに不満を持つ人もいるようです。
中には、《地球防衛軍6はシリーズとしてだいぶ前から試行錯誤して作り続けてるゲームなんだよ 人気のあるゲームとばっかコラボしてるVTuberは楽でいいな》といった拒絶反応を示す声も。
とはいえ、影響関係はともかく、「ホロライブ」のコラボ作品がヒットした実績が生まれたことは事実。これまではコラボすると短期間でサービス終了するという「デスコラボ」の都市伝説も囁かれていましが、そうしたジンクスを振り払うことに成功したかもしれません。
果たして、来週話題になるゲームは、どの作品なのでしょうか。
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