アニメ『ONE PIECE』神作画連発も“ドラゴンボール化”止まらず…「テンポ悪い」

アニメ『ONE PIECE』神作画連発も“ドラゴンボール化”止まらず…「テンポ悪い」

『ONE PIECE』104巻(尾田栄一郎/集英社)

毎週のようにハイクオリティな作画を連発しているアニメ『ONE PIECE』(フジテレビ系)の「ワノ国編」。2月12日放送の第1051話『伝説の再来! 天に轟くルフィの拳』でも、ふたたび“神作画”が繰り出されたものの、一部のファンからは不評の声も上がっている。

※アニメ『ONE PIECE』最新話の内容に触れています

大人になったモモの助とルフィが、四皇・カイドウが待つドクロドーム屋上へと到着。一度は勝敗が決した両者だったが、ルフィはますます気合いにみなぎっており、ふたたび一騎打ちへと突入するのだった。

お互いに「覇王色」をまとい、渾身の一撃を繰り出すルフィとカイドウ。その衝撃はドクロドームにヒビが入るほどで、鬼ヶ島内にいた仲間たちも騒然とする。

さらに2人の追撃もぶつかり合い、雷撃のような形となって天へと昇っていくことに。雷撃は天を貫き、爆発音とともに“空”が真っ二つに割れるのだった…。

カイドウとの戦闘が始まって以降、アニメ「ONE PIECE」の作画クオリティは天井知らず。第1048話や第1049話などでは、凄腕アニメーターを起用しており、“過去最高の作画回”として評判を呼んでいた。

それに続き、今回も作画に力が入っていたため、視聴者からも《3週連続で神作画はヤバいって。スタッフ大丈夫?》《天割った時の作画エグすぎだろ!》と絶賛の声が続出している。

『ドラゴンボール』っぽい要素に賛否両論

しかし白熱する戦闘シーンに、一部の視聴者は“ドラゴンボール感”を覚えた模様。覇王色をまといながら戦う姿はまさにスーパーサイヤ人のようで、戦闘の効果音も「ドラゴンボール」そっくりだと感じさせてしまうらしい。

ネット上では、《ワンピ、もはやドラゴンボールで草》《アニメのワンピが、どんどんドラゴンボールと化してる》《久しぶりにワンピつけたらドラゴンボールみたいになってる》《ドラゴンボール作画、ドラゴンボール演出が好みじゃない》といったツッコミが殺到している。

ちなみにアニメ「ドラゴンボール」といえば、原作に追いつかないための“引き伸ばし”でお馴染み。前回の回想シーンを長々と放送した上、原作の戦闘描写を極限まで薄めるなど、あの手この手で工夫していた。

「ONE PIECE」もそんな伝統芸を継承しており、作画がいい回であっても、テンポについての評価は相変わらず微妙だ。《神作画なのはいいんだけど、展開が遅い》《テンポ悪いな。技の溜めとかもういらんだろ》と不満げな視聴者は少なくない。

今後は「ドラゴンボール」の呪いから解放され、新時代を見せてくれることに期待したい。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ