『どうする家康』知らんモブキャラを猛プッシュ! 壊滅的な脚本に呆れ声

松本潤 

松本潤 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

不評が続出している放送中の大河ドラマ『どうする家康』(NHK)で、最大の戦犯だと言われている脚本家・古沢良太氏。同ドラマについてどこよりも詳しくお伝えしている当サイトが、脚本がいかに〝どうしようもない〟かを徹底解説しよう。

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「脚本担当の古沢氏は、『コンフィデンスマンJP』『リーガル・ハイ』(ともにフジテレビ系)といったコメディ作品に定評がある作家。しかし、それゆえに自身の〝作風〟であるギャグ要素を突然ブチ込み、作品の雰囲気を壊すと大ブーイングを浴びています。

一例を挙げると、シリアスな11~12話を〝前フリ〟に利用した13話冒頭の『信玄に詫びといてくれ』というセリフや、14話冒頭で家康がカニを使ったモノボケダジャレを言うシーン。空気の読めなさと悪ノリを全面に押し出したもので、もはやギャグシーンではなく、ただの不快なシーンになっていました」(メディアマネージャー)

14話に関しては冒頭だけでなく、ドラマ全編に渡って〝ひどすぎた〟という評価が目立った。その理由は、さほど重要でないキャラクターに半分以上の長尺を割いたためだ。

14話では浅井長政が織田信長に謀反を起こすのだが、長政の妻であるお市は家康に恩があり、家康は信長と共あるためこれを阻止へ動く。侍女の阿月と共に、文と小豆を袋に詰め、阿月を家康のいる金ヶ崎へ走らせるのだった。

キャラの心情よりも独自の解釈優先…

阿月は小さな体で10里(約40km)も走り、その間には、父に売られた過去やお市に救われた回想シーンが流れる。ようやく辿り着くとそこで息絶えてしまい、命と引換えに織田軍を救ったのだった。

感動的なシーンとなったが、これに対する視聴者の評価は低い。

ネット上には、《なんでオリジナルキャラの話にこんなに時間をさくのでしょうか》《浅井がなぜ裏切ったか?に当てるべきだった》《エピソードとしては全て無駄》など、辛辣な意見が並んでいる。

「阿月は史実にはいないオリジナルキャラで、名前の由来は劇中にも登場した『小豆』でしょう。これは、信長が長政の謀反をどう知ったかについて、お市から両端をヒモで結んだ小豆袋が送られ、『信長が袋の鼠』という暗喩になったとの逸話が元ネタかと思われます。

しかしこの逸話、現代では創作だったとの見方が有力で、信長が謀反に気付いた理由は未だ謎に包まれています。〝新解釈〟を謳う古沢氏は、この〝歴史の空白〟を独自解釈で埋めたかったのでしょう」(前出・マネージャー)

だが、視聴者が知りたかった点はそこではないのだ。

「なぜ気付いたかなんて歴史上でも謎のままだから、別に謎でいいんですよ。それよりも視聴者が気になるのは、なぜ長政が織田を裏切ろうと決意したかという〝心境の変化〟。主君を裏切るという一大事に出たのはなぜか、大事なのはそっち」(同・マネージャー)

以前も報じたが、長政は登場した回からいきなり謀反を企てており、視聴者から「脚本はキャラの心情描写がヘタクソ」だと批判を浴びた。こんなズレが、あと3クールも続くと思うと憂鬱である。

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