ジャンプ新連載が『僕とロボコ』と丸被り!「大事故してて爆笑」「これは確信犯」

ジャンプ新連載が『僕とロボコ』と丸被り!「大事故してて爆笑」「これは確信犯」

ジャンプ新連載が『僕とロボコ』と丸被り!「大事故してて爆笑」「これは確信犯」 (C)PIXTA

5月8日に発売された『週刊少年ジャンプ』23号にて、雲母坂盾による新連載『ドリトライ』がスタート。異色な設定の作品…のはずだったが、その直後のページに掲載された『僕とロボコ』と内容が奇跡的に丸被りしていた。

期待の新連載『ドリトライ』

「ドリトライ」は、ボクシングが「拳闘」と呼ばれていた昭和時代を描く作品。主人公の大神青空は、拳闘チャンピオンだった父に強い憧れを抱いており、父のように強く生きることを決意していた。

しかし終戦間際の空襲によって、青空と妹は戦災孤児に。それから1年が経ち、焼け野原となった東京にて、妹は病に苦しんでいた。

強者に奪われる一方の生活から抜け出すため、青空は父から受け継いだ“心の強さ”を武器に、拳闘の才能を開花させていく──。

雲母坂はかつて「ジャンプ」にてコメディ漫画『ボーンコレクション』を連載していた作家。作風も絵柄も大きく変わっているが、昨年2月にもボクシングと「心の強さ」をテーマとした読み切り『心が強ぇんだ』を発表していた。

満を持して始まった熱い格闘漫画に、ネット上では《良い…良すぎる…アツい…!》《ジャンプ漫画!って感じですごい面白い。久々に第一話で熱くなった》《ボーンコレクションより絵も内容も凄まじい進化! これぞ少年漫画》と大反響が上がっている。

ボクシング漫画とギャグ漫画のシンクロ

その一方、「ドリトライ」の第1話は思わぬ出来事を引き起こした。直後に掲載されていた「僕とロボコ」の内容が、ほとんど同じだったのだ。

今回掲載された第135話『ゴリ夫とゴリラ』では、メインキャラの1人である我知ゴリラが、離れて暮らす父親と久しぶりに再会するエピソードが描かれた。

その父親は、格闘技のプロ選手。守るべき家庭を捨て、強さを追い求める父に、ガチゴリラが“心の強さ”を説くという展開だ。

父親が格闘技の選手であるだけでなく、「心の強さ」というテーマまで完全に一致。さらに想いを乗せた息子の拳が物語を動かすシーンも、どことなく似ている。

奇跡的なシンクロに、《ドリトライの直後に心の強さを話題にしたロボコが控えてるの面白すぎる これは確信犯》《ドリトライおもしれ~つってたらロボコと大事故してて爆笑》《ドリトライが戦中に生まれたガチゴリラの物語に見えちゃうじゃん…》《拳と心ってワードがこんなにキレイに被ることあります!? めちゃくちゃ笑った》と読者たちも騒然としていた。

「僕とロボコ」といえば、『アオのハコ』や『ルリドラゴン』といった話題の新連載をすぐさまパロディすることで有名だが、さすがに第1話から被らせたのは前代未聞だろう。

ただの偶然なのか、それとも何らかの作為が働いていたのか…。真相が気になるところだ。

文=野木

【画像】

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