高畑充希『unknown』はなぜ大コケした? 制作陣の“残念な勘違い”が原因か…

高畑充希

高畑充希 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

期待ハズレに終わった、高畑充希&田中圭のW主演ドラマ『unknown』(テレビ朝日系)。一体、原因は何だったのか。

初回の平均世帯視聴率は7.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)で、そこそこの数字を記録していたが、その後は5%台を連発。終盤で少し伸びたが、結局、最終回も7.0%。初回を超えることができなかった。

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「同局で放送された大ヒットドラマ『おっさんずラブ』の制作陣が再集結したことで話題になった同作。演者も田中と吉田鋼太郎が『おっさんずラブ』に引き続き登場。

アドリブが多く飛び交うなど、撮影現場の雰囲気がよさそうなことは画面越しにも伝わってきましたが、結果には結びつきませんでした。視聴者満足度もかなり低く、放送中はSNSで批判が絶えなかった」(週刊誌記者)

ヒロインの闇原こころ(高畑)は、実は吸血鬼。そのことを内緒にしたまま恋人の朝田虎松(田中)と交際しているが、ある日ついにカミングアウト。受け入れてくれた朝田と結婚することになるのだが、街で連続殺人事件が発生する…というストーリーだった。

『おっさんずラブ』がヒットしたのはいいが…

「吸血鬼という設定は、人種や性別などを暗喩したものでしょう。人は〝違い〟を乗り越えることができるのか…という〝多様性〟をテーマにした今風な作品でした。

しかし、そのテーマが全然上手く描かれなかった。後半は『吸血鬼と人ってそんなに違うの?』の連呼。テーマ性を押し出しすぎて説教クサいし、〝多様性〟というテーマも吸血鬼という要素でしか描けなかった。ハッキリ言って脚本家の実力不足」(同・記者)

一体なぜ、こんなことになってしまったのか。

「『おっさんずラブ』がヒットした当時、世間から〝多様性を認めるドラマ〟と絶賛されました。これに気分を良くした制作陣が、もっと深い、社会的に意義のある作品を作ってやろう!と思ったのでしょう。

エンタメ性で大ヒットしたミュージシャンやクリエイターなどが、急に高尚なことをしたくなって、結果的にコケてしまうアレです。

『unknown』はその典型。エンタメ性がウケた『おっさんずラブ』のエンタメ要素を薄めて、変に社会的な作品にしたせいで大コケした」(同)

もし次も同じチームで作品を作るなら、初心にかえってほしいものだ。

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