めるるの演技が上手いだけ? 『日曜の夜ぐらいは…』中途半端な最終回にモヤモヤ

生見愛瑠 

生見愛瑠  (C)まいじつ 

俳優・清野菜名が主演のドラマ『日曜の夜ぐらいは…』(テレビ朝日系)が、7月2日の第10話をもって完結した。

無事にハッピーエンドを迎えたように思われたが、視聴者の間にはモヤモヤが残ってしまったようだ。

同ドラマは清野、生見愛瑠、岸井ゆきのが演じる3人の女性の友情を描いた物語。運命的な出会いを果たした3人が宝くじに高額当選し、3000万円を元手にカフェ開業の道を歩んでいく。

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最終回では、ついにカフェ『サンデイズ』がオープンし、初日から大盛況。開店すると店の前にはすでに大勢の客が待っており、彼女たちは目を潤ませながら喜びを噛みしめるのだった。

「同ドラマでは、3人の足を引っ張る〝家族〟の存在も描かれました。主人公・岸田サチ(清野)は金をせびりに来る離婚した父親、樋口若葉(生見)は男と金にだらしない母親、野田翔子(岸井)は絶縁状態にある家族について悩んでいました。

最終回では、これらの問題が次々に解決。サチは父親から毎月お金を少しずつ返してもらえることになり、若葉も母親と和解の兆しを見せました。

ただ、翔子の問題だけは解決に至らず、サチのナレーションで『壊れてもとに戻れない家族もあるんだと思う』『それは仕方のないことなのかもしれない』と語られました。ここまでは良かったのですが…」(ドラマライター)

『ブラッシュアップライフ』には勝てなかった

最後に3人が笑顔になるシーンが描かれ、無事にハッピーエンドを迎えたかのようだったが、視聴者にはモヤモヤが残ってしまった様子。その原因は、ストーリーの構成にあるようだ。

「最初、女性キャストにフォーカスを当てる作風が、前クールで放送されたバカリズム脚本の『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)と似ている、と好評でした。

しかし、回を追うごとに現実味溢れる3人の境遇と、現実的ではない設定がミスマッチを起こし、視聴者が次々に離脱。

そして、よりによって最終回のラスト10分に、サチの『こんなことがあったらいいのにな』という妄想を詰め込んでしまい、不評に拍車をかけました。

現実パートも妄想パートも、すべてが中途半端。ストーリーに思い切りがありませんでしたね」(同・ライター)

せめて、3人がもともと同級生で、家族という障壁がありながらもコツコツお金を貯め、カフェ開業に奮闘するといったリアリティーのある話であれば、少しはマシだったかもしれない。

唯一評価できるのは、〝めるる〟の演技が上手かったことくらいか。

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